今、あえて「イヤフォンジャック」付きのスマホを選ぶべき理由(1/2 ページ)

» 2022年05月03日 09時00分 公開
[はやぽん,ITmedia]

 近年ではイヤフォンジャックのないスマートフォンが多く販売されている。トレンドのっとれば、TWS(True Wireless Stereo)イヤフォンと合わせて快適に使いたいところだが、ここはあえて有線イヤフォンが利用できるイヤフォンジャックを備えたスマートフォンを見ていこう。

5年でハイエンドスマホの多くがイヤフォンジャックが廃止

 イヤフォンジャックが廃止されたスマートフォンを見ると、比較的高価な機種が多い。例として2017年と2021年に発売されたハイエンドスマホでのイヤフォンジャック搭載率をグラフに示す。

イヤフォン
イヤフォン 2017年と2021年に日本で販売されたハイエンドスマートフォンのイヤフォンジャック搭載率

 ハイエンドスマートフォンの定義としては、iPhone(SEシリーズ除く)と、AndroidスマートフォンではSnapdragon 800番台採用、またはそれに準じたスペックを持つスマートフォンとして掲載している。バリエーションモデルについてはカウントしていない。

 グラフを見比べると、2017年では7割近くのスマートフォンでイヤフォンジャックが搭載されていたのに対し、2021年ではわずか3割にとどまる。iPhoneだけではなく、Androidスマートフォンでもイヤフォンジャック廃止となった機種が多いことが分かる。

GALAXY Note 近年までイヤフォンジャックのあったハイエンド市場のGalaxyもNote 10シリーズ以降は廃止されている

イヤフォンジャックを備えるスマホはニッチなのか

 ニッチかといわれると、そうでもない。SIMロックフリー端末がひしめく4万円以下の価格帯では、イヤフォンジャックが減りつつあるハイエンド市場に比べ、イヤフォンジャックを備えるスマートフォンが多い。

イヤフォン Xiaomi Redmi Note11など2万円台、また3万円台の価格帯ではイヤフォンジャックを備えるスマホも多い

 これに関しては、ターゲット層の違いと考えられる。安価な機種では搭載しているプロセッサによってはTWSのコーデックに対応しきれないこともある。あわせて、この価格帯のスマートフォンを利用するユーザーの多くが、有線イヤフォンを利用することが多いと想定して備えていると考えられる。

 一方、ハイエンド市場に限れば、イヤフォンジャック搭載スマートフォンはニッチなものになりつつある。これについてはメーカー各社がAppleのエコシステムに追従したという見方ができる。自社のスマートフォンとTWSイヤフォンを組み合わせることで、今までのイヤフォンではできなかったリスニング体験が可能になるというものだ。

 SamsungやXiaomiなどのAndroidスマートフォンを製造するメーカーを見ていると、メーカー各社のエコシステムに組み込まれる形でTWSイヤフォンが販売されている。Appleを見て分かる通り、AirPodsはオーディオ機器というよりもスマートフォンの周辺機器というポジションに近い商品だ。

イヤフォン SamsungのGalaxy Buds Proなどではメーカー独自のコーデックや、同じメーカー内での拡張機能を採用している

 そのため、他社の製品との組み合わせでは性能や機能を最大限に発揮することはできない。それ以外の理由としては、5G対応などでパーツ数の増加に伴う基板面積の増加やアンテナ設計、バッテリーの大容量化やステレオスピーカー、冷却機構などの構成部品が増加している点も影響していると考えられる。

 また、ゲーミングスマホという少々ニッチなジャンルのスマートフォンではイヤフォンジャック搭載機種が多い。ゲームもジャンルによってはワイヤレスイヤフォンだと音声の遅延が気になるものも多くあり、USBアダプターでは相性問題もあることからイヤフォンジャックを求める声が特に多い。ゲームに特化した構成のスマートフォンにはイヤフォンジャックは必須だ。

イヤフォン ソニーのXperiaも近年ではかなりゲーミング性能を押し出してマーケティングを行っている

 ゲーミングスマホ以外では「ゲーミング機能」の一環としてイヤフォンジャックを採用する例もある。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月15日 更新
  1. 異例の「iPhone Air」投げ売りはなぜ起きている? 定価29.5万円の1TBモデルが、いま18.4万円で買える3つの理由 (2026年10月15日)
  2. 7型ディスプレイ搭載「Apple HomeView」発表 Siri AIと顔識別で家族全員に「欲しい情報」を届ける (2026年10月13日)
  3. スマホの「実質価格」高騰の恐れ、iPhone 18 Proは2倍高く? 総務省の残価設定ルール厳格化は“誰のため”か (2026年10月10日)
  4. 「iPhone Air」本音レビュー:使って分かった「バッテリーの持ち」と「ケース選び」の悩ましさ (2025年10月10日)
  5. Apple、「HomePod mini」に新色「ミッドナイト」追加 実はスペースグレイとの違いアリ (2024年07月16日)
  6. ダイソーで1100円の「GaN USB充電器」は折り畳みプラグで外出用に持ち歩きやすい 45W出力対応でPCでも使える (2026年10月10日)
  7. 楽天モバイルのオリジナルAndroid端末にパッチ未提供の脆弱性 対象端末の利用者には機種変更を推奨 (2026年10月14日)
  8. Apple、「HomePod mini 2」を発表 天面が光るサウンドグローや4台連携でのサラウンド機能に対応 2万4800円 (2026年10月13日)
  9. SpaceXが米国で自前の携帯サービスを目指す 衛星が届きにくい屋内は800MHz帯で補う (2026年10月14日)
  10. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー