今、あえて「イヤフォンジャック」付きのスマホを選ぶべき理由(2/2 ページ)

» 2022年05月03日 09時00分 公開
[はやぽんITmedia]
前のページへ 1|2       

イヤフォンジャックを備える注目の機種は?

 ニッチとなったハイエンドスマートフォンにおけるイヤフォンジャック。あえて選ぶ理由として挙げられるのは、TWSイヤフォンではできない高音質や長時間再生、動画やゲームなどでの音声遅延を抑えられることだ。

 日本で販売されるスマートフォンでイヤフォンジャックのイメージが強いのは、ソニーのXperiaだろう。

イヤフォン 日本でも3キャリアで販売されているソニーのXperia 1 IIIや5 IIIではイヤフォンジャックが搭載されている

 Xperiaではオーディオ機能も強化されている。アップコンバート機能であるDSEE Ultimateは、各種ストリーミングサービスでも上乗せで適用でき、圧縮されることの多いストリーミングサービスでも非常に高音質なリスニングを体験できる。

イヤフォン Xperiaでは近年ではさまざまな事情から搭載が見送られるmicroSDスロットもしっかり搭載。動画撮影以外にも容量の大きいハイレゾ音源の保存場所として簡単に容量が増やせるのは利点だ

 あまり触れられてはいないが、Xperia 1 II以降のソニーのハイエンドスマートフォンでは、ストリーミング配信サービスにおけるビットパーフェクト再生に対応している。これはAndroid搭載の一部音楽プレイヤーなどに採用されているものだ。近年登場したAmazon Music HDといったハイレゾ音源のストリーミング配信でも、ダウンコンバートされることなく高音質で再生できる。

 TWSユーザーだけにとどまらず、有線のイヤフォンでも高音質で楽しみたいという「こだわりのあるユーザー」に根ざした商品だ。

 一方、日本でも販売されて話題となったASUS が販売するゲーミングスマホ「ROG Phone 5」も高音質再生に重きを置いたスマートフォンだ、

イヤフォン 日本でもオープンマーケットで販売されて話題となったROG Phone 5

 ROG Phone 5では本体のDACにESS製のES9280Proを搭載。このESS製DACは、音楽プレイヤーなどで採用されており、スマートフォンに採用される例はかなり少数だ。ROG Phone 5の特徴として、専用DACならではのきめ細かな音が体験でき、普通のスマートフォンとは一線を画すクオリティーのサウンドを楽しむことができる。もちろんハイレゾ音源にもしっかり対応している。

 ESS製DACはハードウェア実装なので、イヤフォンジャックを通して出る音には全て適用される。この点はゲームプレイでも効果を発揮し、シューティングゲームでは敵の足音や銃声を確実に拾うことができる。また、音量が大きめに出せる点も利点だ。スマートフォンでは音量が取りにくいヘッドフォンなどでも安定して使うことができる。

イヤフォンジャックの有無だけでもスマホを選ぶ理由になる

 先述のグラフに示した通り、日本で販売されるスマートフォンでも多くの機種でイヤフォンジャックが非搭載となっている。一方でTWSイヤフォンも売れ筋のAirPods(第2世代)は定価1万6800円(税込み)と決して安いものではない。近年では3000円以下の安価な商品も出てはいるが、機能面や音質では売れ筋機種に差をつけられる状態だ。

 その上でケーブルがないという特性上、耳から落ちて紛失したりするリスクもある。筆者自身カバンの中で充電ケースが開いていて「片耳だけ無い!」とカバンをひっくり返して探し回ったこともある。

イヤフォン 近年では駅のホームから線路にTWSイヤフォンを落とすケースが多く、鉄道各社が注意喚起をしている状態だ(出典:JR東日本)

 そのような面では、有線イヤフォンは首にかけたり、無造作にかばんに突っ込んだりしても本体を紛失する可能性はTWSイヤフォンより少ない。極端な話だが、有線イヤフォンであれば100円ショップでも購入できる。入手性の良さと価格の安さも魅力といえる。

 よくイヤフォンを断線させたり紛失したりするユーザーにとっては、TWSイヤフォンは紛失や故障が怖い、充電し忘れて使えないという声もあるくらいだ。また、LightningやUSB Type-Cからイヤフォンジャック変換アダプターを使う場合は、イヤフォンを利用しながらスマートフォンの充電ができない点など惜しい点も多い。

 スマートフォンにイヤフォンジャックが搭載されていれば、忘れがちになる変換アダプターが無くてもお気に入りの音楽や動画コンテンツに浸ることができる。市場にある多種多様なイヤフォンやヘッドフォンをスマートフォンでも手軽に使用できる。音声の遅延やイヤフォンのバッテリーなどを気にすることなくゲームやSNSに没頭できる。

 これらは以前なら当たり前だったが、イヤフォンジャックがニッチとなりつつある今では、これらは大きな利点だ。そういう意味では、イヤフォンジャックのあるスマートフォンをあえて選ぶ意味は大きい。長く使っていく相棒となる端末だ。じっくり考えて選ぶのもいいだろう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月05日 更新
  1. エディオンら、携帯契約時に義務違反 総務省が発表 NTTドコモにも行政指導 (2026年07月03日)
  2. UQ mobile「コミコミプランバリュー」にクレカ割を導入したワケ 背景にahamoとY!mobileの“板挟み”も (2026年07月04日)
  3. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  4. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  5. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【7月3日最新版】 「超トク還元祭」で高額ポイントゲット (2026年07月03日)
  6. 転売屋によるスマホ回線の「短期解約」「ホッピング」 総務省の検討する対策は十分なのか? 店員からの意見 (2026年07月03日)
  7. WAON POINTやAEON Payのキャンペーンまとめ【7月4日最新版】 ポイント20%還元や30倍増額など盛りだくさん (2026年07月04日)
  8. 「ドコモSMTBネット銀行」始動まであと1カ月 下準備は着々と (2026年07月03日)
  9. 「モバイルSuica」復旧後も続く混乱…「物理カード最強説」再浮上 今さら聞けない自衛策を解説 (2026年07月02日)
  10. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー