旅行のスタート地点は、東京都北区にある「田端駅」です。世間一般には山手線と京浜東北線の駅と認識されているかもしれませんが、正式な路線名ベースでは東北本線と山手線の駅です。路線としての「山手線」の“真の”終着駅でもあります。
……と本筋から外れそうですが、まずは田端駅から(運転系統名としての)山手線の電車に乗って東京駅に向かいます。もちろん、乗車券はGalaxy Z Flip3のモバイルSuicaを使いました。
久しぶりに行動制限要請のない大型連休となったせいか、東京駅はかなり混み合っています。駅弁屋も約3年前の大型連休みたいな混雑になっていました。マスクをして歩く人ばかりなのは、時代の流れ(?)を感じます。自分もその1人なわけですが。
当日は本当に無計画で、西へ向かう方法は東京駅に着いてから考えることにしていました。旅費の節約を考えると、夜行の高速バスを待って乗るという選択肢もあったのですが、「できる限りスマートフォンのタッチ決済だけ使う」という方針が頭をよぎります。
そうなるとスマートEXで新幹線を予約して、モバイルSuicaで乗るという選択肢がベターなのですが、どこまで新幹線に乗るかが問題になります。
南海フェリーに乗るには、和歌山港か徳島港に向かう必要があります。ここで私は「グルっと回るような旅程がいいな」と思い立ち、徳島港からフェリーに乗ることにしました。
時刻はさておき、ルートぐらいならスマホやPCがなくても思い浮かびます。主な候補は以下の通りです。
これらの中で、できるだけスマホを使って乗るとなると、恐らくは「候補3」が一番良さそうです。そこで、手元のGalaxy Z Flip3でスマートEXのアプリから新幹線を予約することにしました。
予約したのは、17時3分発の「ひかり521号(岡山行き)」。最速達の「のぞみ号」にしなかったのは、わずかばかりの運賃節約と、PCを使う用事を済ませる時間を確保するためです。もっというと「たぶん『のぞみ』よりすいていて、コンセントのある席を確保しやすいんじゃない?」という“野生の勘”も働きました(モバイラーにとって、コンセントは重要なのです)。
結果、コンセントのある窓際の席を確保できました。コンセント目当てなのか、東海道新幹線の普通車指定席は窓際や各車両の先頭から埋まっていく傾向にあります。大型連休中なのに窓際の席をあっさり確保できてビックリしたのは言うまでもありません(残席数はわずかでしたが)。
なお、グリーン車とN700S系は全座席にコンセントがあります。グリーン車に乗る場合、あるいは乗る列車がN700S系で運行されることが分かっている場合は、窓際や車両の先頭でなくてもコンセントがありますので安心してください。
ということで、予約を完了した1分後、乗り換え改札口でGalaxy Z Flip3をかざして東海道新幹線ホームに進みます。スマートEX(とエクスプレス予約)は、改札機がサーバから予約情報を取得して乗車の可否を判断するのですが、どうやら予約の反映はものすごく早いようで、問題なく東海道新幹線ホームへと進めました。
これから約4時間、終点の岡山まで新幹線の旅です。
途中で通過待ちの列車の遅れがあったものの、終点の岡山駅には定刻の21時8分に到着しました。時間も時間ということで、乗っていた車両は車庫に引き上げていきました。
改札機から出る際は、Galaxy Z Flip3をかざせばOKです。在来線への乗り換え改札口へ進む場合、岡山駅は「ICOCA」のサービスエリアなので、モバイルSuicaを使ってそのまま在来線にも乗れる……のですが、時間も時間なのでこの日は岡山駅の周辺で宿泊することにします。
宿泊するホテルは、新幹線の車内で探しました。経験上、1人なら、大型連休でも当日予約で泊まれるホテルはあると思っていました。ただ、駅近くのホテルに空きがあるのは予想外でした。
とはいえ、予約したホテルは駅から少し歩くので「せっかくだから路面電車に乗ろう」と考えました。岡山駅前から発着する岡山電気軌道(岡電)はICOCAを始めとする交通系ICカードも利用できます。もちろん、モバイルSuicaに対応しているので、Galaxy Z Flip3をかざして乗車します。
ホテル最寄りの停留所で降り、ホテルにチェックインして1日目の旅程は終了です。
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