Fitbitから睡眠の質を改善する機能 分析データを動物に類型化

» 2022年06月23日 12時55分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
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 フィットビットは、サブスクリプションサービス「Fitbit Premium」(月額640円/年額6400円)向けの新機能として、「睡眠プロフィール」の提供を始めた。

 睡眠プロフィールは、ユーザーの睡眠パターンを長期に渡って分析し、より良い睡眠へのヒントを動物のキャラクターと共に示す機能だ。

 具体的には、同社が保有する187万件の睡眠記録データを、神経科医、睡眠の専門家、研究科学者が分析。10項目の主要指標について、ユーザーの睡眠データを毎月分析し、傾向を算出する。ユーザーは、自分の年齢層における標準的なデータと比較して、改善余地を把握できる。

 ユーザーのプロフィールに表示されるこれらの指標は、同社の研究チームが分析段階で調べた1000種類に渡る睡眠の特徴を絞り込んだ結果だという。睡眠スケジュールの変動、熟睡に至るまでの時間、睡眠の乱れなどの新しい指標から、睡眠時間、回復度、レム睡眠などのこれまでもトラッキングしていた指標まで、ユーザーの睡眠パターンと質が1カ月に渡って総合的に示される。

 睡眠分析から得たこれらの重要なデータは、スリープアニマルとして表示される。これを同社は、広範な研究とテストに基づき、睡眠スタイルを6種類の動物に類型化し、それぞれを一般的なユーザーの睡眠行動とパターンに関連付けたと説明している。

Fitbit フィットビット 健康 睡眠 分析 スリープアニマルによって睡眠習慣を詳しく知ることができる(画像=左)。毎月の睡眠データの分析結果が表示される(画像=右)

 それぞれの睡眠タイプの主な特徴と習慣、またユーザーの睡眠が日々の生活に与える影響は以下の通り。

  • キリン:遅寝早起きの傾向があるが、スケジュール自体は一定している。全体的な睡眠時間は少ないものの、質の高い睡眠に早く到達し、深い睡眠とレム睡眠を十分とれている。夜間の目覚めや睡眠の乱れは、それほど頻繁には起こらない
  • クマ:睡眠スケジュールが一定している。他の多くの動物よりも早寝で、一度眠りに落ちたらすぐに熟睡できる。睡眠は長く安らかで、深い睡眠とレム睡眠が比較的長い傾向がある。 ごく短時間の覚醒を除けば、眠りが大きく乱れることもなく、熟睡できるタイプ
  • イルカ:他の多くの動物より遅寝で、全体的な睡眠時間も短い傾向がある。睡眠スケジュールのばらつきが、その一因だと考えられる。 熟睡に至るまでに少し時間がかかることが多く、深い睡眠とレム睡眠が短くなる。その結果、眠りが浅くなり、夜間に目が覚めやすい傾向がある。夜間の睡眠だけでは十分に疲労を回復できず、不足分を取り戻すために昼寝をすることがある
  • ハリネズミ:通常、遅寝早起きで、全体的な睡眠時間が短くなる。眠りが浅く、熟睡に至るまでに時間がかかり、深い睡眠やレム睡眠が短い傾向がある。多少の眠りの乱れや、時折、長時間の覚醒はあるものの、そこそこの安眠が得られている
  • オウム: 早過ぎず遅過ぎずの、比較的一定した就寝時刻を維持する。通常はすぐに熟睡に達し、毎晩十分な休息をとれている。眠りは深いもののレム睡眠が浅く、そのため夜間に短時間目覚めることがある。全体としては、まずまずの休息をとれている
  • カメ: 入眠時刻が毎晩異なる傾向があり、どちらかといえば早い時刻に眠りにつくことが多いようだ。睡眠時間は十分確保できているものの、熟睡に至るまでには時間がかかる。深い睡眠とレム睡眠は、平均よりやや短くなる傾向がある。時々、夜間に長く目覚めてしまい、再び寝つけず、翌日に昼寝が必要になることがある
Fitbit フィットビット 健康 睡眠 分析 スリープアニマルは6種類ある

 なお、睡眠の評価のため、1カ月当たり最低14日間は、睡眠時にFitbitの着用が必要。同社いわく、Fitbitを着用して眠る日数が多いほど、より高い精度で評価情報が得られるという。

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