Xperia 10 IVはプロセッサにミドルハイ級のSnapdragon 695 5Gを搭載。メモリ(RAM)は6GB。Webサイトの閲覧やSNS、動画再生から2Dゲームのプレイまで問題なく行える処理能力を備えている。
一方、Xperia Ace IIIは、プロセッサにSnapdragon 480を搭載し、メモリは4GB。画像が多いSNSなどでは、プレビュー表示にやや待たされることはあるものの、文字主体のニュースサイトや動画再生での利用には不足を感じなかった。
両機種ともに防水・防塵(じん)、おサイフケータイをサポート。モバイル通信は5G/4G LTEをサポートし、eSIMも対応する(ドコモ版はいずれもeSIM非対応)。ただし、Wi-Fiは両機種とも最新規格のWi-Fi6は非対応で、Wi-Fi5(802.11a/b/g/n/ac)までのサポートとなる。
本体右側の電源キーに指紋センサーを内蔵し、右手の親指で指紋認証がスムーズに行える。なお、シャッターキーや「Google アシスタントボタン」は搭載していない。
バッテリー容量はXperia 10 IVが5000mAh、Xperia Ace IIIは4500mAh。いずれも5G対応スマートフォンとしては平均以上の水準だ。Xperia 10 IVについてソニーは「5000mAh以上の5Gスマートフォンとして世界最軽量」をうたっている。
また、両機種とも夜中にゆっくり充電することで電池の劣化を抑える「いたわり充電」機能を備えている。
今回の試用では「SIMカードの利用は不可」という条件が付けられた開発中の機体で検証となるため、実際の利用シーンに即した電池持ちについては評価していない。ただし、ピーク時の電池消費を検証するため、動画をストリーミング再生し続けるテストを行った。検証ではDisney+の同時視聴機能を利用して、テレビシリーズを約4時間再生。アプリ「Battery Mix」を用いて電池残量を記録した。
電池残量100%から再生を続けたところ、4時間経過後のバッテリー消費率はXperia 10 IVが14%、Xperia Ace IIIが28%となった。Xperia Ace IIIは10 IVの倍のペースでバッテリーを消費していることになる。
画面を常時点灯し続ける動画再生時は、液晶ディスプレイを搭載しているXperia Ace IIIがバッテリーを消費しやすい状況となったと思われる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.