ニュース
» 2022年07月13日 15時00分 公開

ドコモの「Xperia 1 II」「Xperia 5 II」「Xperia 10 II」がAndroid 12にバージョンアップ 通知回りの仕様を一新

NTTドコモが発売した「Xperia 1 II」「Xperia 5 II」「Xperia 10 II」が2度目のOSバージョンアップを迎えた。Android 12の新UIを実装するほか、同OSの新機能やXperia独自の改良も施される。

[井上翔ITmedia]

 NTTドコモは7月13日、ソニー(旧ソニーモバイルコミュニケーションズ)製スマートフォン「Xperia 1 II SO-51A」「Xperia 5 II SO-52A」「Xperia 10 II SO-41A」のOSバージョンアップサービスを開始した。3機種共にOSバージョンアップは2度目で、今回のバージョンアップによって「Android 12」となる。

SO-51A Xperia 1 II SO-51A
SO-52A Xperia 5 II SO-52A
SO-41A Xperia 10 II SO-41A

バージョンアップの概要

 今回のバージョンアップによって、3機種にはAndroid 12に実装された新機能や仕様変更が反映される。主な新機能/仕様変更は以下の通りとなる。

OSバージョンアップによる新機能/仕様変更

  • マイク/カメラへのアクセス中のアイコン表示
  • 「おおよそ」の位置情報を伝達できる機能の追加
    • アプリ側の対応も必要
  • クイック通知パネルと通知のデザイン変更
    • Android 12の標準デザインに準拠
    • 電源メニューのデザインも変わる
    • 「Wi-Fi」と「モバイル通信」のスイッチは「インターネット」に統合
  • スクロールスクリーンショットへの対応
    • 1画面に収まらない縦長のスクリーンショットを撮影可能に
    • アプリ側の対応も必要
  • 「緊急SOS」機能の新設
    • 電源ボタンを5回連続で押すと5回カウントダウンした後に緊急通報を実施
    • 標準では「110(警察への緊急通報)」が設定されている
    • 任意でカウントダウンアラームを鳴らすことも可能
おおよその位置 プライバシーに配慮して、位置情報の利用権限を与える際に精度を「正確(標準)」か「おおよそ」か選択できるようになった。ただし、精度を選択するにはアプリ側の対応も必要となる
通知回り Android 12標準UIに準拠する形で、クイック通知パネルと通知のデザインも変更される(画像は「Xperia 1 IV SO-51C」のもの)

Xperia独自の新機能/仕様変更

  • 「ゲームエンハンサー」の仕様変更(SO-52A/SO-52Aのみ)
    • ユーザーインタフェース(UI)デザインの変更
    • カメラキーに機能を割り当てが可能に
  • Bluetoothオーディオの「aptX Adaptiveコーデック」の仕様変更
    • 「96kHz/24bit」出力に対応
  • 「片手モード」の仕様変更
    • 3ボタンナビゲーション時はホームボタンを2度押すと起動
    • ジェスチャーナビゲーション時はホームバーを下にスワイプすると起動
    • サイドセンスのジェスチャーやサイドセンスメニューからも起動可能
  • 「サイドセンス」の機能拡充(SO-52A/SO-52Aのみ)
    • サイドセンス経由で「Headphones Connect」を利用可能に
aptX Adaptive aptX Adaptiveに対応するBluetoothオーディオデバイスに対して、96kHz/24bit出力が可能となった。ただし、伝送データ量が増えることで音飛びリスクも高まるため、それを踏まえた注意書きもなされている(出典:ソニー)

バージョンアップの方法

 OSバージョンアップは端末単体で行う方法と、「Xperia Companion」をインストールしてあるWindows PC/Mac(macOS)とUSB接続して行う方法がある。いずれの方法も、データのダウンロードにインターネット接続が必要だ。

端末単体

 端末単体でアップデートを行う場合、国内でドコモのSIMカードを使って「spモード」に接続していると、モバイルデータ通信にかかるデータ通信料が無料となる。その他のモバイル通信ではデータ通信料がかかるので注意が必要だ。海外でバージョン操作を行う場合は、Wi-Fi接続が必須となる。

 アップデートに関する通知が出ている場合は、それをタップすることでバージョンアップの手続きを始められる。通知が出ていない場合は、以下の手順でバージョンアップを開始可能だ。

  1. 端末設定を開く
  2. 「システム」をタップ
  3. 「詳細設定」をタップ
  4. 「システムアップデート」をタップ
  5. 「アップデートをチェック」をタップ
  6. 画面の指示に従う

 アップデートの標準所要時間はSO-51Aが約22分、SO-52Aが約17分、SO-41Aが約27分となる。ただし、端末の状況によってはこれよりも時間を要する場合もあるので注意しよう。

PC経由(Xperia Companion)

 Xperia CompanionをインストールしたWindows PC/Macで更新を行う場合は、以下の手順で行える。

  1. Windows PC/MacでXperia Companionを起動
  2. USBケーブルで端末とつなぐ
  3. PC/Macの画面に出てくる指示に従う(更新がある旨が表示されない場合は「ソフトウェア更新」をクリック)

 アップデートの標準所要時間はSO-51Aが約25分、SO-52Aが約20分、SO-41Aが約25分となる。ただし、端末の状況によってはこれよりも時間を要する場合もあるので注意しよう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2023年12月04日 更新
  1. 新型折りたたみスマホがいきなり「実質9840円」/ネットワークTVチューナーの魅力とは? (2023年12月02日)
  2. 「Xiaomi 13T Pro」を“実質24円”で販売できるカラクリ 実は転売ヤー対策として有効も、今後は規制に? (2023年12月02日)
  3. Googleマップの新デザイン、見慣れました? 元デザイナーは苦言を呈しているが、アクセシビリティーの観点からメリットもありそう (2023年12月01日)
  4. NTT法は2025年の通常国会までに「廃止」が「既定路線」か――防衛財源の確保という「建前」はうやむやに (2023年12月03日)
  5. 制裁中なのに5G対応 謎多きスマホ「HUAWEI Mate 60」はどのように製造されたのか (2023年11月30日)
  6. 「端末値引き4万円まで」「白ロム割規制」は12月27日から 電気通信事業法の改正が決定 (2023年11月24日)
  7. TVはないけどTVを見たい! いろんなデバイスをTVにできるアイ・オーの「REC-ON」を試してみよう (2023年11月24日)
  8. Google、“休眠アカウント”の削除を開始 どうすれば削除されずに済む? (2023年12月02日)
  9. 折りたたみスマホ「motorola razr 40s」が“実質1万円以下”の衝撃 不安要素は法改正か (2023年11月25日)
  10. 楽天モバイルとLINEMOが満足度1位に オリコンが携帯キャリア/格安ブランド向けに調査 (2023年12月01日)

過去記事カレンダー