何種類もあるスマホのメール、シニアはどう習得するのか スマホ教室で見た現状

» 2022年09月21日 12時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 NTTドコモが全国の店舗で開催している「ドコモスマホ教室」。2018年1月にスマホ教室という名称でスタートし、2022年現在は全国のドコモショップで約40講座が開かれている。スマートフォンの基本的な操作方法が学べる基本編からキャッシュレス決済サービス「d払い」の使い方などを含む応用編、さらに有料ながらLINEを使いこなすための活用編まで、内容がいくつかに分かれている。

  • 体験編(スマートフォンや料金サービスについて無料で学べる)
  • 入門編(電話のかけかたやメールの送受信などを無料で学べる)
  • 基本編(インターネットが何か、どんなアプリがあるのか、dアカウントやMy docomoの使い方を無料で学べる)
  • 応用編(dポイント、d払い、dカード、ドコモ光、ドコモでんき、homeでんわなどについて無料で学べる)
  • 活用編(FacebookやYouTubeの使い方を3300円で学べる)
  • キッズ編(プログラミングなどを3300円(一部無料)で学べる)

 そんなドコモスマホ教室を取材する機会を得たので、実際の講座内容と参加者がどんなことで困っているのかを紹介する。

 今回の講座は「スマートフォンでメールをしよう」(入門編)というお題。メールの種類、実際にメールを送る方法、受け取ったメールを確認して返信する方法について、1人の講師(今回は平井講師)が4人の受講者に教えた。

ドコモスマホ教室 見てきた ドコモスマホ教室の様子。今回取材したd garden五反田店では4人が受講していた

メールの種類から学ぶ

 一口に「メール」といっても、スマートフォンでは多種多様なメールがある。そこで、スマホ教室では、「ドコモメール」と「SMS」の大きく2種類に分かれることをまずは説明する。

 ドコモメールとSMSの大きな違いは、ドコモメールがドコモメールアドレス同士でやりとりができるのに対し、SMSが電話番号同士でやりとりできること。さらに、ドコモメールでは絵文字や写真などの送受信が可能であることも大きな違いだ。ここに+メッセージが加わると、さらに覚えることが増えるが、+メッセージは「相手のメールアドレスが分からなくても、相手が+メッセージを使っていればやりとりができるのがメリット」であることを説明していた。

 +メッセージとSMSの違いについては、「+メッセージが最大2730文字に対し、SMSが最大600文字にとどまる」という点に触れ、料金は+メッセージがデータ通信料に含まれるのに対し、SMSは電話番号同士でやりとりをするため、データ通信料ではなく1通当たり3円〜33円が発生する点も説明した。

ドコモスマホ教室 見てきた +メッセージとSMSの違いを示すスライド

メールを送る〜受け取るまで、1つ1つ丁寧にレクチャー

 ドコモスマホ教室では基本的に受講者が所有する端末が使用できるが、まだスマートフォンを持っていない受講者に対しては店舗が1人1台ずつ端末を配る。そのため、講師が受講者のスマートフォンの画面や、操作状況を確認しながら、1つ1つ丁寧にレクチャーできる。

 加えて、どの画面からどのアイコンを押せばいいのかも、店舗が受講者に無料で配布する資料に記載されているため、受講者は実際の画面と資料、講師の説明をそれぞれ照らし合わせながら操作方法を学べる。

ドコモスマホ教室 見てきた 受講者に無料配布される「スマホ教室テキスト」

 メールの種類やそれぞれの違いについて学んだ後は、実際にドコモメールでメールを送る直前まで操作できた。大まかな流れとしてはこうだ。ドコモメールアプリ(白い封筒のようなアイコン)を開き宛先を選ぶ。本文を入力したら相手に送信するだけだ。

 講師は相手の連絡先がどこに入っているのかも丁寧に教えていた。本文をどこに入力すればいいのか、どのアイコンやボタンを押して次の画面へ推移するのかなどを学んでいく。

 資料には実際のメール作成画面や、それぞれのアイコンがどんな意味なのかが記載されていた。

  • To:宛先
  • 件名:メールのタイトル
  • 本文:具体的な内容
  • 下にある添付:スマートフォンに保存された写真をメールに添付する

 受講者の中に取り残されている人がいないか、講師は目を光らせるようにチェックする。誤って文字を入力してしまい、どうすれば正しく文字を入力できるのかが分からない……という受講者に対しては、講師が丁寧にレクチャーした。

ドコモスマホ教室 見てきた メールの送り方について説明するスライド

 参加者がメールの送信方法について一通り学んだ後は、届いたメールに返信する方法についての説明に移った。

 ドコモメールでは、通常のメール以外に「メッセージR」と「メッセージS」も届く。参加者が「メッセージRとメッセージSは何が違うのか?」と質問したところ、メッセージRにはドコモからの重要なお知らせ、メッセージSにはドコモと提携している企業からのメールが届くことを講師がすかさず説明した。

メールにどうやって写真を添付できるのか

 最後に学んだのが、メールに写真を添付する方法だ。画像サイズによっては大量のデータを通信すること、一部端末では画像を受け取れない場合があること、定額プランへの加入を推奨されることなどが、テキストに記載されていた。

 今回は入門編なので写真の加工までは触れられなかったが、ドコモメールアプリの「添付」→「ファイル添付」という順に進むことや、画像を選択する方法をしっかりと学べる内容だった。

 相手に送りたい写真を選び直す方法が分からず戸惑っていた受講者に対しては、講師がすかさずフォロー。写真を選択し直す手順についてタッチペンを用いてレクチャーしていた。

ドコモスマホ教室 見てきた 講師が丁寧に教える

受講者は60代以降 リピーターも

 メールに関する講座が終了した後、何人かの受講者に話を伺うことができた。

 ある男性は機種によってハードウェアボタンの配置が異なるため、操作に戸惑っていたようだ。確かに機種によってはハードウェアボタン、あるいはソフトウェアボタンで「戻る」「ホーム」といった操作が行える。iPhone SEなどホームボタンの一度押しだけで、ホーム画面へ一気に戻れる機種ばかりではない。

 この点についてはドコモも認識しており、「OS別に講座を設けることで、そうした戸惑いを払拭できる」と考える。つまりiPhoneとAndroidのユーザーで講座を分けており、今回見学した講座はAndroid向けだった。

 スマートフォンを使い初めて間もないと話す男性は、受講後にドコモメールを使ってみようと判断。友人とのやりとりに使いたいとの考えを示した。受講以前はドコモメールではなく音声通話を使っていたという。

 別の男性は「講師の教え方が分かりやすい」ことから、何度も受講しているそうだ。以前はフィーチャーフォンを使っていたが、2カ月前にスマートフォンに乗り換えたという。今後はドコモメールだけでなく、d払いも使ってみたいと前向きな様子だった。

 迷惑メールが頻繁に届いて困っている女性に話を聞くと、「メールアドレスを変更してもそれが解決しない」と困惑しており、「今後のスマホ教室で迷惑メールをブロックする方法を学びたい」と話していた。

ドコモスマホ教室 見てきた 迷惑メールに悩まされていた女性

 受講者全てが60代以降で、まだスマートフォンそのものや、ドコモのサービスに慣れていない印象を受けた。初心者を対象にしていることもあり、平井講師は「専門用語ばかりを多様せず、なるべく耳なじみのあるワードを用いるように心掛けている」と話す。注意事項とメリットの両方を受講者へ伝えられるように工夫していることも明かした。

 初めてスマートフォンを使うシニア層にとっては、スマホで電話を掛けるだけでもハードルが高い。それに加えてメールも使いこなすとなると、メールの種類や、何ステップにも渡る送信方法を覚える必要があり、さらにハードルが上がる。ただ、メールはユーザー同士でコミュニケーションを図る上で欠かせない。この機能をマスターすることが、スマホの使いこなしにつながるということが改めて分かった。

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