“電話しか使えない”70代の母親が「スマホ教室」に半年間通った結果(1/2 ページ)

» 2022年06月20日 10時00分 公開

 「今年は母の日のプレゼントは大丈夫だからね」

 長野県在住で、70歳を過ぎた筆者の母から電話がかかってきたのは2022年の4月下旬でした。母からは毎月1〜2回の頻度で電話がかかってきます。話すことは筆者のこと、父・母・兄のことなど内容はさまざまですが、ここ最近母から聞かれることが多いのが「スマートフォンの使い方」についてです。

 「声で調べる(検索する)にはどうするの?」「ネットショッピングのやり方を教えて」など。しかし、いくら携帯ショップでの勤務経験がある筆者とはいえ、電話越しでスマートフォンの操作説明をするのは至難の業です。この記事を読んでいただいている方にも、筆者と同じようにご両親から電話越しでスマートフォンの使い方を聞かれた経験をした方も多いのではないでしょうか?

 そんな母ですが、約半年前から近隣のソフトバンクショップで開かれているスマホ教室に通っています。ちなみに母が契約しているスマートフォンはドコモです。「ドコモを使っているのに、なぜソフトバンクのスマホ教室に通っているの?」と思った方もいるでしょう。

 今回は筆者のように、ご両親から電話でスマートフォンの使い方について聞かれることが多く、「両親をスマホ教室に通わせてみようか?」と考えている方に向けて「母がスマホ教室で教わったこと」をテーマにして記事を書きました。

 帰省中、以下のテーマで母にインタビューしてきました。

  • スマホ教室に通う前はどうだったのか?
  • 母がスマホ教室を知ったきっかけ
  • ソフトバンクショップに通っている理由
  • 通っている年齢層
  • スマホ教室は無料なのか?
  • 途中から有料サービスなどを勧められないか?
  • カリキュラムの内容やレッスン形式
  • 講師は同じ人なのか?
  • レッスンの予約はすぐ取れるのか?
  • できるようになったこと
  • 操作で、困っていること
  • 月額料金が上がってしまったこと

 「これからスマホを両親に持たせてあげよう」と考えている方にも、何かしら参考になればと思います。今回の記事に書いた内容はあくまでも筆者の母が体験したことです。日本全国のスマホ教室、ドコモショップ、ソフトバンクショップに当てはまるとは限らないということをご了承ください。

スマホ教室 ソフトバンクが実施しているスマホ教室(写真は2022年3月29日に、ソフトバンクがメディア向けに公開した教室の様子)

スマホ教室に通う前、母がスマートフォンで利用していたこと

 スマホ教室に通う前、スマートフォンを使ってやっていたことを聞いてみると「電話だけ」という答えが返ってきました。そもそも母がスマホに乗り換えた理由は「知人から勧められたから」「マップ、検索、翻訳などのアプリを使ってみたかった」「(芝居をやっている)筆者の兄の公演情報をネットで調べられるようになりたかったから」というものでした。

 しかし、いざスマートフォンの操作を覚えようとしても、スマートフォンの使い方を調べる方法すら分かりません。近くのドコモショップに足を運ぶも混んでいて予約が取れない。時には大型商業施設の中に入っている携帯ショップに行き、キャリアメールの設定方法を聞いても「手数料として1000円いただきます」と言われてしまうことも。こういったことがあったためか、筆者の兄の公演情報を調べることはおろか、電話の着信履歴の調べ方も分からない、カメラの使い方も分からない、そんな状態が続いていました。

スマホ教室 ソフトバンクでは一部有料でスマホの設定サポートを行っているが、有料であることがハードルになっているようだ

朝刊にシニア層を対象としたスマホ教室の案内

 ある日、実家で購読している朝刊に、市が主催する「シニア層向けの無料スマホ教室体験会」の案内が掲載されていました。その案内を見て、母は早速スマホ教室に申し込みをします。そのスマホ教室は先着順であり、市の公共施設を使ってのレッスンでしたが、当日「(飛び込みで)どうしても入れてほしい」という方もいたほど人気があったようです。

 母いわく、「講師は神奈川県からきたソフトバンクの人」だったそうで、ソフトバンクのスマホアドバイザーの方がレクチャーしていたのでしょう。そこではGoogleマップ、カメラの使い方を中心に1時間程度のレッスンを受けました。

 正直、その日に教わった中身までは今となってはほとんど覚えていないようですが、体験会自体は楽しかったと言っています。後日ソフトバンクから母あてに電話があり、ショップでのスマホ教室の案内を受けました。体験会を楽しんだ母は、迷うことなくソフトバンクのスマホ教室に通うことを決め、最初のレッスンから半年たった今でも毎月通っています。

レッスンは全て無料、幅広い年齢層が参加

 母が通っているスマホ教室には、カリキュラムやスケジュール表などは配布されていません。その代わり、スマホ教室のレッスン日が近づいてくると、ソフトバンクショップからSMSが届くのですが、このSMSに当日のレッスン内容が書き込まれています。

 ここ半年に母のスマートフォンに届いたソフトバンクショップからのSMSの内容に目を通してみると、「画面の見方を知ろう」「マップやカメラを使ってみよう」「ネットやアプリを使ってみよう」「スマホ相談会(Google レンズ、ID、アカウント)」といった内容のレッスンを受けてきたことが分かります。これらのレッスンは全て無料で、1回1時間。月に1〜2回の頻度で受講しています。「操作を教わりながら、講師の方の説明を必死にメモ書きして覚える、この繰り返しだよ」と筆者に話すのが母の口癖です。

スマホ教室 スマホ教室に参加した母が残したメモ

 通い始めた当初は、母と講師の方とのマンツーマンでのレッスンでしたが、気をよくした母は知人をスマホ教室に誘ったそうで、今では受講者は母と知人の2人、講師は1人というレッスン形式をとっています。そして講師の方はずっと同じ方が担当されています。別のグループでは80歳以上の方も受講されており、幅広い年齢層の方がスマホ教室に参加しているようです。レッスンの予約に関してですが、レッスン受講日に次のレッスン日の予約ができるため、予約が取れずに困ることはないそうです(これは各ショップ、地域によって異なると思います)。

スマホ教室 幅広い年齢層のユーザーがスマホ教室に参加している(写真は2022年3月29日に、ソフトバンクがメディア向けに公開した教室の様子)

 また、ソフトバンクショップのスマホ教室で母が使っているスマートフォンは、いつも母が使っているドコモの「AQUOS sense 3」です。「他社のスマートフォンだから教えられない」なんてことも言われませんし、ソフトバンクショップのスマホ教室だからといって、無理にソフトバンクのスマートフォンを用意する必要もないようです。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  3. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  4. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  5. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  6. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  7. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  8. Qualcommのウェアラブル新チップが「Elite」を冠する理由 最新モデム「X105」は衛星通信100Mbpsへ (2026年03月11日)
  9. 【無印良品】ウエストポーチもになる「スリングバッグ」が3990円に値下げ中 植物由来の原料を使用 (2026年03月11日)
  10. 「えっ、地震?」──LINEが安否確認テスト 1日限定で 「紛らわしい」との声も (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年