3G停波で注目の「スマホ教室」 自治体連携を進めるソフトバンクが抱く課題とは(1/2 ページ)

» 2022年03月30日 14時30分 公開
[石井徹ITmedia]

 ソフトバンクは3月29日、都内でフィーチャーフォンの利用者を対象とした「スマホ教室」を開催。その様子を報道向けに公開した。

スマホ教室 ソフトバンクが実施している「スマホ教室」

 スマートフォン初心者を対象としたスマホ教室のニーズは年々高まっている。スマホへの移行は全世代で進みつつある。政府はデジタル化社会の推進において「誰一人取り残さない」という方針を掲げ、自治体によるスマホ教室の開催を支援している。また、3キャリアが3G停波を順次進めており、直近ではauが2022年3月をもって3Gサービスを終了する予定だ。3G停波が直ちに「ガラケー終了」となるわけではないが、4G/5G網への移行がスマホへの世代交代を加速するのは間違いないだろう。

 こうした中、携帯キャリアは全国のキャリアショップで「スマホの使い方教室」を展開している。ソフトバンクは「スマホアドバイザー」という資格を持つスタッフを各店舗に配置して、スマホの使い方などのサポート対応を実施している。

Google アシスタントは「お手伝いさん」

 スマホ教室はユーザーの習熟度によってさまざまな内容の講座を用意しているが、29日は、スマホを使ったことがない初心者に対して、基本的な操作などの初歩から説明する内容。地図やカメラといったアプリの体験を通して、スマホの楽しさを知ってもらうための内容となっていた。Androidスマホで使い方を説明しており、受講者はシニア向けのスマートフォン「シンプルスマホ5」を手に取って、実際に試しながら学べるようになっていた。

スマホ教室 Google マップの操作方法を説明している場面

 Google マップの体験では、地図の操作を例に「触る(タップ)」「なぞる(スワイプ)」「拡大・縮小」といったスマホの基本的な操作を説明。拡大・縮小の操作では「お塩をつまむような動きで」といったように、具体的な指の動かし方を説明していた。

 観光地などを検索する方法の説明では、音声入力機能を活用。「パリのエッフェル塔」とスマホに呼びかけてエッフェル塔を検索し、ストリートビューを表示するといった一連の流れを紹介。参加者は昔の旅行で訪れた場所をマップ上で再訪したり、行ってみたい海外の景色をストリートビューで体験したり、近くの洋服屋を検索したりと、それぞれに試していた。

スマホ教室 動画撮影を体験する参加者

 カメラでは静止画や動画の撮影や、写真の見方などをレクチャー。スマホならではの使い方のヒントとして、新聞の細かい文字をカメラで撮って拡大したり、バスの時刻表などをメモ代わりに撮影したり、インカメラを手鏡代わりに使うといったコツも紹介された。

 Google アシスタントを使った音声操作の体験では、「お手伝いさん」という言葉使って音声操作機能を説明。天気予報やアラームなど基本的な機能の他に、有名人の年齢を出したり、「7500円を4人で割り勘」といった計算をしたり、ちょっと意外な使い方も提案して、参加者からは驚きや感心の声が上がっていた。

スマホ教室 Google アシスタントの体験の様子

 説明会では最後にスマホの料金プランの仕組みや3G停波についても簡単に紹介。3G停波については「4G対応のケータイならまだ使える」といった点も丁寧に説明していた。

スマホ教室 3G停波についての説明
スマホ教室 料金体系の解説

スマホにしない理由は人それぞれ

 スマホ教室参加者に話を聞いてみると、「スマホにしない理由」は人それぞれだった。

 「スマホを使っている人たちは画面ばかりを見ていて、よく思っていなかった」と話したのは74歳の男性。緊急連絡用にシニア向け携帯電話を持っているが、家族との通話以外はほとんど使っていないという。一方で男性は、スマホを使ったことがないという「さみしさ」も感じていたとこぼす。スマホ教室での体験を通して「嫌だと思っていたことでも、やってみると面白さが分かった」と前向きに語っていた。

 写真撮影をひときわ楽しんでいた69歳の女性は「スマホにしたかったが、ショップ店員の勧められて4Gケータイを購入した」という。4G対応ケータイを買い換えたのは1年ほど前で、残価の支払いが終わったらスマホに移行するつもりだという。家族との連絡でLINEが使えないのが今の困りごとだと話した。

スマホ教室 シニア層とひとくくりに言っても、スキルやニーズはさまざま

 一方で、月額の維持費が安いため、あえてフィーチャーフォンを利用している人もいた。自営業を営んでいるという男性は、家ではPCを使い、外出先ではタブレット端末も併用している。家から出る機会が少ないため、月額1000円程度で維持できるフィーチャーフォンでも不便はないという。一方で、タブレット端末ではWi-Fiを探す手間があり、スマホ決済も利用しづらいため、スマホへの移行を検討しているという。この男性はデータ通信料についてサポート担当のスタッフに詳しく聞いていた。

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