iPhone 14 Proのカメラが「4800万画素」になって変わること 広がるiPhone 14との差(1/2 ページ)

» 2022年09月12日 17時28分 公開
[荻窪圭ITmedia]
iPhone 14 今回の注目は48MP(4800万画素)のクアッドピクセルセンサー

 例によって2022年も新型iPhoneが登場し、例によってカメラ機能が進化したのである。

 そして毎年そうであるように、iPhone 14とiPhone 14 Proではカメラ性能に差がつけられているのだが、その差がより広がった点に着目してみたい。

iPhone 14 Proのクアッドピクセルセンサーが一番のトピックでした

 iPhone 13とiPhone 13 Proの違いをおさらいしよう。

 まず超広角カメラ。iPhone 13の超広角カメラは13mm相当でパンフォーカス(つまりAF機構がない)でレンズはF2.4だった。iPhone 13 Proの超広角カメラは13mm相当ながらAF機構が付いていて、レンズはF1.8とちょっとスペックが高くて、なおかつ超近距離までピントが合うので「マクロ撮影」にも使えていた。

 ではiPhone 14ではどうか。iPhone 14の超広角カメラは13mm相当でパンフォーカス(つまりAF機構がない)でレンズはF2.4。つまりiPhone 13と同じで、Proが持っていたマクロ撮影機能は搭載していないのだ。ちょっと残念。

 iPhone 14 Proの超広角カメラはさらにセンサーサイズが大きくなり高性能になった。レンズのクオリティーが上がり、マクロ撮影の画質も上がったと言っている。

iPhone 14 iPhone 14 Proの超広角カメラは前モデルよりレベルアップしたのに、iPhone 14の方は前モデルと変わらないもよう。差が開いた?

 超広角カメラにおいては13と13 Proより、14と14 Proの方が差が大きくなったのだ。

 では広角カメラはどうか。iPhone 13の広角カメラはピクセルサイズが1.7μmでレンズはF1.6。iPhone 13 Proの広角カメラはピクセルサイズが1.9μmでレンズはF1.5。つまり、13 Proの方がセンサーサイズが大きくてレンズも高性能だった。

 ではiPhone 14ではどうか。iPhone 14の広角カメラはピクセルサイズが1.9μmでレンズはF1.5。つまり、iPhone 13 Proの広角カメラがそのままおりてきたと思ってよさそうで、iPhone 13よりレベルが上がっている。これはいいことだ。

iPhone 14 iPhone 14の広角カメラは、iPhone 13 Proで使われていたユニットっぽいスペックだ。これは良い。

 でも、iPhone 14 Proはさらに差が開くくらいレベルアップしたのである。今回搭載されたのは4800万画素のクアッドピクセルセンサーでピクセルサイズは実質2.44μm(これは4画素を混合したものなので、1画素あたりだと1.22μmとなろうか)。

iPhone 14 iPhoneでは初となるクアッドピクセルセンサー搭載。48MPのクアッドなので、4で割るとちょうど12MPとなる
iPhone 14 画素数が増えたのみならず、24mm相当になり全画素でのAFが可能で、手ブレ補正も新世代に進化したもよう

 AQUOS R7などが採用した1型よりは少し小さいけれども、スマホ用としてはハイエンドのサイズだ。レンズは従来の26mm相当からAndroid機で標準的な24mm相当とちょっと広角になった。

 1xに相当する広角レンズが26mmから24mmになったのに、超広角カメラは13mmのままなのに、カメラアプリ上の表記は1xと0.5xのままなのはいいんか、と思わないのでもないけど、まあそれはいいや。

 注目はこのクアッドピクセルだ。

増えた画素を生かして高画質の2倍ズームが可能に

 クアッドピクセルというのは、4つのピクセルを1つにまとめて使うことを前提に開発されたセンサーの画素配置。

 普通、センサー上の画素はGRGR/GBGB、日本語だと緑赤緑赤/緑青緑青と並んでいるんだけど(緑が多めなのは仕様)、クアッドピクセルは同じ色を担当する画素が4つずつまとまって配置されており、普段はその4つを合成して1つとして使う。

iPhone 14 クアッドピクセルの解説画面。4つ並んだ同じ色の画素を1つとして扱うことで高画質を実現

 その場合、1画素あたりが大きなセンサーとなってよりたくさんの光を集めて明るく撮影できるのだが、それだけではなく、画素ごとに感度を変えることでリアルタイムHDRを実現できる。

 さらに、このセンサーを高解像度モードで使うと、1画素あたりのサイズは小さくなるけど、その分大きな画像サイズ(つまり4800万画素サイズ)になる。

 例えば、1200万画素のセンサーでデジタル2倍ズームをかけると、その中央部4分の1を切り出して1200万画素サイズに膨らませる処理が必要になるのだけど(だからディテールが甘くなる)、4800万画素のセンサーを高解像度モードで使えば、中央部の1200万画素分を切り出すだけでいいので、リアルな1200万画素の2倍ズーム画像を得られるわけだ。

iPhone 14 クアッドピクセルの利点を生かして新たに2倍の望遠が追加された

 この辺は、ソニーセミコンダクタソリューションズにイメージセンサーの技術について取材した記事のクアッドベイヤーについて述べた箇所を見ていただけるとうれしい。

 クアッドピクセルセンサーは単に画素数を増やしただけじゃなくて、その増えた分をどう使うかが重要で、それは端末メーカー(つまりApple)の手腕や方針や技術やそういったものに左右される。

 実際、クアッドピクセルセンサーを搭載しているスマートフォンはAndroidには既に当たり前のようにあるけれども、どれも同じクオリティーを実現しているわけではない。Appleとしては満を持して採用したって感じだろうから、期待している。

iPhone 14 1xと3xの間に2xが追加されたのはうれしい。ワンタップで2xにできる

 iPhone 13 Proを1年弱使った感想としては「やっぱ高画質な2xが欲しい。必要なシーンけっこうある」なので、これはうれしい。

 その上の望遠カメラは77mm相当でレンズはF2.8と、これはiPhone 13 Proとあまり変わっていないようだ。発表会でもほとんど言及されなかった。ただ、新しいフォトニックエンジンにより、全体的に画質は上がるようである。この辺は実機のレビューで要チェックですな。

iPhone 14 何しろ、写真1枚あたり最大4兆の演算を行うんだそうである。トリリオンといわれても想像つかんですが

 なお、1200万画素サイズじゃなくて、せっかくなので4800万画素サイズの画像を撮りたいという人はProRAWで撮ればいけそうだ。

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