総務省がマイナンバーカードの申請支援事業を共同事業体に委託する。マイナンバー申請サポートを行う事業者を募るコンペに勝ち抜いたのが共同事業体だ。その共同事業体には全国携帯販売代理店協会が代表で、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが参加。利用者は各社のキャリアショップでマイナンバーカードの申請に関するサポートを受けられる。
実は、筆者は諸般の事情でまだマイナンバーカードを取得していなかったのだが、なぜキャリアがマイナンバーカード申請のサポートを行うのか、興味がわいてきた。そこで取材がてら、実際にサポートを受けながら申請してみようと考え、NTTドコモのd garden五反田店を訪れた。
マイナンバーカードはオンライン、通信機能を備える証明写真撮影機、郵送でも申請できるが、キャリアショップでは「パシャット」という証明写真撮影用のアプリをスマートフォンにインストールし、申請者の顔を撮影しなければならない。そのデータを個人番号カードのオンライン申請サイトに添付して申請するという流れとなる。
その際、写真に不備があると、再申請が必要になるケースがある。だからこそ、「ドコモショップでしっかりと規格に合う顔写真を撮影できるように、端末を使ってサポートしている」(ドコモCS 販売事業部 ショップ運営部 ドコモショップ五反田店 課長 山野法道氏)
ドコモショップでの申請方法は大きく2通りある。
1つはQR申請という方法。まずは個人番号カードのオンライン申請サイトへアクセスし、申請方法を選ぶ。QR申請を選んだら、自宅に届いた書類(個人番号カード交付申請書兼電子証明書発行/更新申請書)に記載のQRコードをスマートフォンのカメラで読み込む。すると申請書IDが自動入力される。
次へをタップして利用規約に同意。次の画面で氏名、メールアドレスを入力する。数分足らずでメールが届くので、それに記載のURLをタップして顔写真をアップロードする。後は申請内容を再度確認したら登録が完了する。
もう1つは手ぶらで申請する方法。こちらは手元に書類(個人番号カード交付申請書兼電子証明書発行/更新申請書)がなくても申請できる。あっ、書類を持参し忘れた……なんて人ならこちらの手順でいい。ただ、こちらは住所、氏名といった個人情報を全て手動入力する必用があるため、先ほどの手順よりはやや面倒になる。それらの入力を終えると顔写真のアップロードへ推移する。次のステップでどこで受けとるのかも確認できる。入力した住所から近い市区町村役所が提示されるので、そこでの受け取りになる。
なお、どちらの申請方法も発行までに3〜4週間ほどかかるとのこと。発行手続きが完了すれば、後日、市区町村役所から交付通知書が郵送されるので、それを持参して市区町村役所へ行けばマイナンバーカードを受け取れる。
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