タッチ決済は、NFC Type-A/Bに対応する携帯電話端末(スマートフォン)でも利用できます。ただし、スマホのプラットフォームによって対応状況が異なります。
「Apple Pay」に対応するiPhoneとApple Watchでは、Apple Payへの登録が可能なカード会社が発行する以下のブランドのカードを登録するとタッチ決済を利用できます(対象外のカードもあります)。
タッチ決済を利用できる場合、画面上のバーチャルカードの券面に上記のブランドロゴが表示されます(※3)。ブランドマークが出てこない場合は、カード会社側の対応を待ちましょう。
使い方は、Apple PayでiDやQUICPay/QUICPay+を利用する場合と同様です。
(※3)American Expressブランドのカードの場合、券面デザインによってはブランドロゴが出ない場合があります
Androidスマホでは、NFC Type-A/Bをタッチ決済に利用できる端末を使えばタッチ決済を利用できます。モバイルFeliCaチップを搭載する「おサイフケータイ」でなくても構いません。なお、現行のおサイフケータイはタッチ決済にも対応可能な設計となっています。
ただし、端末に加えてバーチャルカードを登録するためのアプリが必要です。日本では、Googleの決済サービス「Google Pay」と、楽天ペイメントの「楽天ペイ」を使ってタッチ決済をセットアップできます。
【Google Payを使う場合】
Google Payアプリを介してタッチ決済を使う場合は、Google Payの支払い用カードとして以下の会社が発行するカードを登録してください。
(※2)Google Payアプリに加えて、カード発行会社が提供するアプリも必要です(Google Payアプリ単体ではタッチ決済をセットアップできません)
別のアプリが必要なものを除き、既に対応カードを登録してある場合はGoogle Payアプリの「支払い」タブの当該カードの項目にある「非接触決済用に設定」をタップすればセットアップできます。対応カードを新規登録する場合は、登録プロセスでタッチ決済を設定可能です。
【楽天ペイアプリを使う場合】
楽天ペイアプリで使う場合は、楽天ペイの支払方法としてVisaブランド、またはMastercardブランドの「楽天カード」を登録しておく必要があります。記事執筆時点では、他ブランド(JCB/American Express)の楽天カードでは利用できません。
Androidスマホでタッチ決済を使いたい場合、Visa/Mastercardブランドの楽天カードを登録した後、楽天ペイアプリのトップ画面にあるリップルマークをタップすればセットアップできます。
Androidスマホにおけるタッチ決済は、同時に1つのみ有効化できます。端末設定の「非接触型決済」で「デフォルトの決済アプリ」に指定されたアプリでは、スマホの画面を点灯すれば画面ロックを解除しなくてもタッチ決済を利用できます(※3)。1つのサービスで複数のカードをセットアップできるGoogle Payアプリの場合は、タッチ決済の「メインカード」に指定したカードが優先されます。
もしも「タッチ決済をするカードを都度変更したい!」という場合は、端末設定の非接触型決済にある「デフォルトの決済アプリを使用する」の設定を「別の決済アプリが起動されている場合を除く」に変更してください。変更すると、タッチ決済アプリを起動している間のみ、当該アプリで設定したタッチ決済が利用可能です。
(※3)画面ロックを解除しない場合、決済金額に一定の制限が掛かります(日本では原則として1回当たり1万円以下に制限されます)。うまく決済できない場合は、画面ロックを解除して再試行してください
タッチ決済が使える場所は、少しずつですが増加傾向にあります。とりわけ、主要なコンビニエンスストアではタッチ決済を確実に使えるようになっています。
もしも対応するカードやスマホがあったら、ぜひ試しに使ってみてください。
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