UQ mobile新料金プランの狙い 楽天モバイルやahamoより高いけどお得?

» 2023年05月23日 10時14分 公開
[田中聡ITmedia]
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 既報の通り、KDDIが6月1日からUQ mobileの新料金プランを提供する。

 中でも同社が主力プランとして訴求するのが、月額3278円(税込み、以下同)で20GBのデータ通信と10分かけ放題を利用できる「コミコミプラン」だ。コミコミプランは自宅セット割や家族セット割の対象外だが、裏を返せば、誰でも月額3278円で利用できるということ。余ったデータ容量の翌月繰り越しにも対応している。

UQ mobile UQ mobileの新料金プランで主力プランとして訴求する「コミコミプラン」

 UQ mobileで現在提供している「くりこしプランL +5G」は、自宅セット割などの割引を適用しないと、月額3828円で25GBのデータ通信を利用でき、通話定額サービスは付いていない。コミコミプランではデータ容量が25GBから20GBに減ったが、10分かけ放題が付いて、550円安くなった。

 コミコミプランを設計するにあたり、競合サービスとして意識したというのが、楽天モバイルとドコモのahamoだ。楽天モバイルは月額3278円でデータ使い放題だが、20GBまでは月額2178円。ahamoは月額2970円で20GBのデータ容量と5分かけ放題が付いている。

楽天モバイル 楽天モバイルは3GB超〜20GBは月額2178円で利用できる
ahamo ahamoは20GBと5分かけ放題付きで月額2970円

 単純に料金だけを比較すると、コミコミプランの方が高いが、対楽天モバイルでは、人口カバー率99.9%の安定したネットワークを優位点に挙げる。楽天モバイルもauのローミングを用いれば人口カバー率99.9%になるが、ローミングで使うのは800MHz帯のみなので通信品質には差が出る。対ahamoでは全国2700店舗による充実したサポートを優位点に挙げる(ahamoは店頭サポートを実施していない)。

 通話については、楽天モバイルは専用アプリ「Rakuten Link」での通話はかけ放題だが、音声回線を用いた通話定額は付かない。また、ahamoがセットにしているのは5分かけ放題なので、ここもコミコミプランが優れている点になる。KDDI パーソナル事業本部 パーソナル企画統括本部 副統括本部長の長谷川渡氏によると、10分かけ放題なら「通話の9割をカバーできる」という。

UQ mobile コミコミプランでは安心のネットワーク、充実の店頭サポート、十分なデータ容量、音声かけ放題を訴求する

 長谷川氏は「UQ mobileは低容量帯のイメージがあった。ahamoみたいなものが欲しいと思ったときに、UQ mobileのプランでも同じように使えるものがなかった。そこで想起されないのがマイナスだった」と振り返る。くりこしプラン +5Gは割引のあり/なしで料金が変わり、データ容量も20GBではないのでahamoと単純比較しづらかったが、割引条件をあえてなくしてデータ容量を20GBにそろえることで、比較検討しやすくした。

UQ mobile 中容量帯の中でも楽天モバイルとahamoを意識した

 UQ mobileでは、ユーザーのデータ利用量は年々増加傾向にあり、2020年から3年間で1.8倍に増加したという。一方で、待受中心のライトユーザーは減りつつある。コミコミプランは、データも通話もほどよく使うユーザーにマッチするプランといえる。

UQ mobile UQ mobileユーザーのデータ利用量は増加傾向にある

 データ利用量がさらに増えると20GBでも足りなくなってくるが、安価な大容量プランは「povoの方が親和性がある」と長谷川氏は言う。「povoでは意欲的にトッピングを入れ替えている。そういった中で、大盛りみたいなトッピングはpovoの方が向いている」(同氏)

 一方、月によってデータ利用量にムラがあるという人に向けて、1GB未満で月額2277円、1GB超〜15GBで月額3465円の「トクトクプラン」を用意した。このトクトクプランは、au PAY カードお支払い割、自宅セット割または家族セット割の対象となっており、割引を最大限適用すると、1GB未満は月額990円、15GBで月額2178円となる。自宅セット割は現在7割のユーザーが利用しているそうだが、インターネットやでんきのサービスに縛られることなく、家族割引が欲しいという声を受けて、家族セット割も追加した。

UQ mobile 1GB〜15GBで割引付きの「トクトクプラン」

 ただし同じ15GBだと、現行のくりこしプランM +5Gは割引前が月額2728円、自宅セット割適用後は月額2090円になるので、トクトクプランよりも安い。これは4GBの「ミニミニプラン」も同様で、割引前が2365円、最大割引後が1078円という月額料金は、現行のくりこしプランS +5Gの割引前1628円、割引後990円より高い。くりこしプラン +5G(S)は3GBなので4GBのミニミニプランと単純比較はできないが、トクトクプランとミニミニプランはくりこしプラン +5Gと比べてお得感が薄い。

UQ mobile 4GBで割引付きの「ミニミニプラン」
UQ mobile 小容量帯は現行の「くりこしプラン +5G」の方がお得といえる

 中容量帯のプランとしてコミコミプランは魅力的だが、小容量帯については、現行のくりこしプラン +5Gや他社も含めて検討した方がよさそうだ。

UQ mobile UQ mobileの3つの新料金プラン

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