―― +Styleで取り扱うオリジナルスマート家電は、どのような視点で決めているのでしょうか。
近藤氏 基本的には、家の中で通電できるモノは、全て視野に入っています。技術的に冷蔵庫や洗濯機などの大きい家電は難しいですが、朝起きてから寝るまでの間に、家で目に入るものは、どれも我々が次に“作る”商品になりうると考えています。
ただ、我々はやみくもに商品を取りそろえているわけではありません。他社商品も販売する中で、どういったジャンルが人気なのかも見えてきますし、どういった商品を+Styleのプラットフォームと連携してほしいというユーザーからの声も届きますので、そこから狙いを定めていくこともあります。
―― ここ1年(2022年3月〜2023年3月)において、+StyleのECサイトで人気だった商品を教えてください。
近藤氏 一番数が出ているのは「まもサーチ」シリーズです。
初代の「まもサーチ」、先代の「まもサーチ2」はIoTBankさんの製品を私たちが販売するという形を取っていましたが、現在販売している第3世代の「まもサーチ3」は我々の+Styleブランドの製品として発売しました(※2)。
(※1)まもサーチのサービス提供元も元々はIoTBankだったが、2022年4月1日付でBBソフトサービスに移管されている(参考リンク)
先ほどお話したように、プロジェクターも売れ行きが好調です。とりわけ、「popIn Aladdin(ポップインアラジン)」シリーズは、1年を通して引き続き好調でした。「Qrio(キュリオ)」のスマートロックも、長い期間で高めの位置を横ばいで売れ続けています。
他社商品では、PCモニターの上部に固定するタイプのライトも予想以上に好調でした。
―― 今後、+Styleとして伸びを期待している商品やサービスがあれば教えてください。
近藤氏 繰り返しにはなりますが、お子さんがいらっしゃるご家庭であれば、まもサーチ3はぜひチェックしていただきたいです。「うちは関係ない(必要ない)」と感じる人も多いかもしれませんが、行楽シーズンや長期休暇になると、お子さまが迷子や行方不明になるニュースを耳にする機会が増えます。場合によっては、(行方不明になった際に)不幸な事故に遭遇してしまうケースもあります。
まもサーチがあれば、万が一お子さんを見失ったとしても、スマートフォンのアプリから今どこにいるのか探せます。本当に、救える命は1人でも多く救いたいという意味でも、多くのご家庭でご利用いただきたいと切に願います。
本体は定価で5280円で、通信料としても毎月528円払っていただくだけご利用いただけます。スマホよりもずっと安いです。
近藤氏 生活習慣の見直しを考えるなら、「睡眠チェッカー」もうってつけです。ベッドに敷いて睡眠の状態をモニターできるデバイスでして、これで「起床」を判断して、他のスマート家電を稼働させられます。
例えば「7時〜8時半までに睡眠が浅い状態になったら、スマートカーテンが連動して開く」といった使い方が便利です。
近藤氏 昨今は、電気代の高騰も話題です。そのことを踏まえると、スマート家電が節電につながることもぜひ知ってほしいです。
例えば、スマートシーリングライトを始めとするスマート照明を使うと、時間ごとに調光制御が行えます。朝や昼はさほど強く光らず、夕方や夜などの必要なタイミングで明るくなるだけでも、無駄な電力を削減できます。電気代としても、年間で2000円強の差が出ることが分かっています。
他には、スマート化したコンセントを使って、つないだ電化製品の消費電力が分かるということも、節電意識の向上に活用できるでしょう。新生活を迎えて、節電意識が芽生えてきた方であれば、ぜひ試していただきたいと思います。
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