とうとうGoogleからも出た横開き式スマートフォン「Pixel Fold」。カメラ好きから見た折りたたみ式のよさは、撮影の自由度が上がることと、撮った写真を大画面で見られること。
閉じた状態での使い勝手はどうか、開いたときの使い勝手や機能はどうか、自撮り時のバリエーションはどうか。やっぱその辺が気になるよねってことであれこれ遊んでみた。
まずは閉じた状態でのカバーディスプレイを使っての撮影。
先行するGalaxy Z Foldとの違いが気になるところだけど、大きく違うのはカバーディスプレイの縦横比。Galaxy Z Foldは超細長いのに対して、Pixel Foldは5.8型でアスペクト比も一般的なスマートフォンに近い。
閉じた状態ではPixel Foldの方が画面を大きく使えてよい。普段の撮影(いや撮影以外でもそうかも)は全部閉じた状態でOKじゃん、というレベルだ。
続いて開いて持つ。
開くとディスプレイの比率は6:5で正方形に近くなる。
ここであれ? と思ったわけだ。カメラの向き的に縦方向に開くと画像は横長の4:3になるはずなのになぜ縦位置?
よく見ると、設定の「比率」が「画面に合わせて切り抜き(3:4)になっていた。これがデフォルトだったようだ。ややこしい。しかも、画面に合わせたら「3:4」じゃなくて「5:6」なんじゃないかとかちょっと心の中でツッコミつつ。
この状態だと左右がトリミングされて2052×2736ピクセルで記録される。
比率を「画像全体(4:3)にしてやると本来の画角に。
横に開いた場合、カメラは縦になるので画面も写真も縦位置になるのだが、これも比率を「画面に合わせて切り抜き」にすると横長にトリミングされてしまうのだった。
慣れるまでちょっと混乱。
でもまあ端末を全開にして撮るケースってあまりないかと思う。閉じたままでも困らないし、全開にするとちょっと大きくて撮りづらい。
ケースとしてはちょっとした台に置いて三脚無しで撮りたいとか。カメラを固定して撮りたいとき置いておけばOKとか。折りたたみ式ならではのメリットだ。
フル画面と上下分割画面との切り替わりは自動。だいたい60度くらいがしきい値っぽい。
見上げて端末を固定して撮りたいときなんざ、下の画面にもプレビューを出してくれるとうれしいが(Galaxy Foldはやってくれる)、そういうときはちょっとだけ開いて三角形にして撮るのがいい。
長時間露光モードや夜景撮影時は端末を固定した方がクオリティーは上がるので、こういう手を使いたい。
例えば夜景時。端末が固定されていると判断されたら撮影時間が長くなる。手持ちだと2秒でも、このように置いて撮ると6秒になる。手ブレの心配がなくなるので時間をかけて高画質な写真を撮れるというわけだ。
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