最後は人物。何しろ、折りたたみ端末は自撮りスタイルをいっぱい持ているから最後にまとめてみた。
まずは普通に通常の写真モードとポートレートモード。
続いて自撮り。折りたたみならまずはこれだよね、ということでオンライン会議スタイルだ。
カメラは赤く囲ったところに付いております。
このカメラは800万画素だが、このスタイルだと縦位置になる。カメラの位置を考えると分かりますな。でもデフォルトだと比率が「画面に合わせて切り抜き」で、横長の画像にトリミングされるのだ。だからこのシーンだと画素数は500万画素程度になる。
でもこのスタイルだと横位置写真の方が自然なわけで、縦位置と横位置のどっちを使うかは意識しておきたい。
次はカバーディスプレイの前面カメラでの撮影だ。
こちらはセンサーは950万画素だが実際に撮影されるのは800万画素相当のサイズになる。
そして3番目は折りたたみ式ならではのこれだ。カバーディスプレイを見ながら背面カメラで撮影する技。
これが一番の高画質だが、画面とレンズの位置が離れるので、撮る瞬間は画面ではなくカメラを見るべし。
なお、自撮り時は「顔写真加工」を選べる。今回はみな「スムーズ」で撮影した。一番肌が滑らかになるやつだ。
これで撮るときは超広角カメラも使えるので、背景を広く撮りたいとか大勢で撮りたいときなんかにもいい。
かくしてGoogle初のブック型折りたたみスマホPixel Foldのカメラを使ってみたわけだが、カメラとしてのクオリティーや安定感はさすがPixelってことで特にどうのこうのいうことはない。Pixel 7 Proに比べると及ばないところはあるけど、普通に超広角から望遠まで撮れるカメラだ。動画もPixelシリーズだけあって手ブレ補正も優秀だし、あれこれ撮れる。最高で4K/60pへの対応だ。
ただ気になったのは2点。1つは熱問題。デバイスの温度が上がりすぎているので、フラッシュをオフにするとか動画の品質が低下する恐れがあるとか。
そんなメッセージに何度か襲われた。それを無視して撮っていると、温度が上昇しすぎて電源がオフになったりするのだ。日本の気温が35度を超えるような猛暑の中で、端末より人間の方が先に倒れるんじゃないかという環境ではあったが、炎天下のカメラ酷使は注意、ということで。
もう1つは、第1弾ってこともあってか、せっかくの折りたたみ機構をカメラアプリが生かし切れてないなと感じたこと。その辺は、先日第5世代目が発表されたGalaxy Z Foldに一日の長がある。
普段は閉じて使いつつ必要に応じてぱかっと開いて大画面であれこれやりたいのならPixel Foldで、カメラのクオリティーを重視するならワンランク上のカメラを搭載しているPixel 7 Proかな、というところだ。
モデル:長谷川実沙
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