NTTドコモは「goo地図」のサービスを2023年9月27日で終了する。
goo地図は飲食店、スーパー、防災、路線情報、郵便番号など幅広い地域情報を掲載している地図情報の総合サイト。2000年10月1日にサービス開始後、ZENRINのスクロール地図やタウンページ情報、グルメ、ヘアサロンなど外部サービスとの連携を強化してきた。一方でスマートフォン向のアプリは提供されていない。
2004年にNTT番号情報社(現NTTタウンページ社)と連携し、地図を含めたタウンページ店舗情報を掲載した。2005年8月にはスクロール地図を国内で初めて提供。2008年から古地図(江戸、明治、昭和)を提供している。
コロナ渦で生活様式が大きく変化した2021年には、goo地図が東京都施設系WGに参画し、東京都の感染防止徹底宣言ステッカーの掲載や店舗混雑情報を提供(2023年3月掲載終了)した。同年、駅や商業施設、オフィスビルなどに無人の傘レンタルスポットが設置されているレンタル傘のシェアリングサービス「アイカサ」とgoo地図が連携し、ユーザーはシェアリングスポットをgoo地図から確認できた(同年3月に掲載終了)。
goo地図はこれまでNTTレゾナントが提供していたが、ドコモが2023年7月1日にNTTレゾナントを吸収合併しことから、8月現在はドコモがサービスを提供している。ドコモ広報は「グルメや旅行情報など地域情報を軸に地図総合サービスとして、goo地図の提供を続けてきたが、今後の成長性など総合的に判断し、サービスの終了を決定した」としている。23年続いた歴史に幕を下ろすことになった。
goo地図のサイトは「長年にわたり『goo地図』をご愛顧いただきましたお客様に、心より感謝申し上げるとともに、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。今後とも引き続きgooのサービスをご利用いただけますと幸いです」とコメントしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.