ソフトバンクは、10月17日にHAPS(成層圏通信プラットフォーム:High Altitude Platform Station)の無人航空機を利用した成層圏での5G通信試験成功を発表した。
本試験は、2020年7月当時にソフトバンクの子会社だったHAPSモバイルとルワンダ共和国のICTイノベーション省との間で締結された覚書により、ルワンダの領空で実施。HAPSの無人航空機の試験機体に自社で開発した5G対応ペイロード(通信機器)を搭載し、成層圏の高度最大16.9kmで約73分間連続した5G通信を行った。
一般販売している5G対応スマートフォンを使用し、通常の通信で利用されている電波を利用してルワンダの試験場と日本の間で5Gによるビデオ通話(Zoom)を実施。成層圏からの5G通信試験成功は世界初をうたう。
本試験の結果を受け、ソフトバンクとルワンダ政府はルワンダなどのアフリカ地域でHAPSの活用の可能性と商用化に向けた研究に取り組む予定。この他、通信環境が整っていない農村地域の学校やコミュニティーのデジタル化なども検討していく。
5G基地局と衛星通信地球局の電波干渉を抑圧 ソフトバンクと東京工業大学が試作装置を開発
5Gで遅延のないリモート合奏を ソフトバンクとヤマハが実証実験
ソフトバンクとHondaが実証実験、高速道路での交通事故リスク解析/判定を周知
ソフトバンク、「テラヘルツ波」を活用した屋外の通信エリア構築に成功
京セラとソフトバンク、バックホールシステムで5Gミリ波の実証実験 早期エリア化に貢献Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.