「Pixel 8 Pro」「iPhone 15 Pro Max」ガチンコ勝負 カメラ、ディスプレイ、パフォーマンスはどちらが上か（2/3 ページ）

[金子麟太郎，ITmedia]

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ディスプレイの視認性や操作性はどう違う？

　カメラに関してはこのくらいにしておき、ディスプレイの視認性や操作性についてチェックしていきたい。

　明るい太陽光のもとではiPhone 15 Pro MaxもPixel 8 Proもほぼ同じ輝度で表示された。室内で大差が出るのかも確認してみたが、肉眼ではっきりと分かるような差は見られなかった。

上がPixel 8 Pro、下がiPhone 15 Pro Max

　動画はPixel 8 Proの方が視聴しやすい。Pixel 8 Proはパンチホールの部分にインカメラを搭載するのに対し、iPhone 15 Pro Maxはインカメラのみならず赤外線や各種センサーを搭載。これらをまとめてTrueDepthカメラシステムと呼称するのだが、動画視聴時にはこの部分が邪魔で動画が見づらい。

Pixel 8 Proのパンチホール

iPhone 15 Pro MaxのTrueDepthカメラシステム。動画視聴時に気になる

　一方でいい面もある。iPhone 15 Pro MaxはTrueDepthカメラシステムの部分を島に見立てて、その周りに通知を表示したり、アプリの操作に活用したりできるダイナミックアイランドという機能を搭載する。

ダイナミックアイランドの挙動。例えば、他のアプリを開きながら、音楽再生のコントロールを画面上部で行える

スピーカーの音質は重低音がずっしりと響く

　続いてスピーカーの音質についてもチェックしたい。Pixel 8 ProもiPhone 15 Pro Maxも重低音がずっしりと響く印象を受けるが、ステレオ感はいまいち。フロントに左右均等にスピーカーが配置されている「Xperia 1 V」とは違い、Pixel 8 ProもiPhone 15 Pro Maxも片方はフロント、もう片方は側面にあるからだ。

　また、人の話し声などは聞き取りやすい一方で、雨の音や雷の音がコンテンツに含まれている動画を視聴する際、音量80〜100（最大）にすると、やや音割れしたように聞こえる。

重量はPixel 8 Proの方が軽い

　サイズや重量についても比較した。スペックとして分かっている値は次の通りだ。

• Pixel 8 Pro：約76.5（幅）×162.6（高さ）×8.8（厚さ）mm、約213g
• iPhone 15 Pro Max：約76.7（幅）×159.9（高さ）×8.25（厚さ）mm、約221g

　Pixel 8 ProはiPhone 15 Pro Maxより0.2mm細く、iPhone 15 Pro Maxより2.7mm高く、iPhone 15 Pro Maxより0.55mm厚い。重量はPixel 8 Proの方がiPhone 15 Pro Maxよりも8g軽い。

　実際に手にしてみると、数値ほどの差を感じないが、重量についてはiPhone 15 Pro MaxよりもPixel 8 Proの方がわずかに軽いのが分かる。フレームにチタニウムを採用したことで、Proシリーズ史上最も軽いはずのiPhone 15 Pro Maxは旧Proからの買い替えなら軽さをより実感できるのだろうが、フレームにリサイクルアルミニウムを採用するPixel 8 Proと比べるとわずかに重い。

iPhone 15 Pro MaxよりもPixel 8 Proの方がわずかに軽い