iPhone 15と15 Proのカメラを徹底比較 性能差はわずか? デジタルズームのクオリティーが向上荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2023年10月06日 11時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
iPhone 15/15 Plusカメラレビュー 今回のiPhoneは「iPhone 15 Plus」と「iPhone 15 Pro」

 無事iPhone 15もiPhone 15 Proも発売されて何より。今回はメインカメラがどれも48MP(4800万画素)のセンサーになり、ぱっと見は「無印とProの違いって望遠カメラの有無だけ?」と思われかねないけど、実際にそうなのか、実は両者のカメラ性能の違いは大きいのかそれほどでもないのか、その辺を中心に無印vsProで比べつつカメラ機能を見ていきたい。

 と思ったのだけど、使ってみると、「まずiPhone 15シリーズ共通の進化点に注目すべきじゃね」となったのでそこからだ。

 それは2つ。

 1つはデフォルトの画像サイズが12MPから24MPになったこと。

 もう1つは「いつでもどこでもポートレート」である。

 そこからいくべし。

デフォルトが24MPになった?

 今回、iPhone 15 PlusとiPhone 15 Proを使わせてもらった。

 新しい端末を手にすると、何はともあれ「設定」の「カメラ」を見る。

 「フォーマット」を開くと「写真モード」の解像度が「12MPか24MP」かを選べるようになっていて、デフォルトが24MP(2400万画素)なのだ。

iPhone 15/15 Plusカメラレビュー iPhone 15 Plusのカメラの「フォーマット」設定。気になるのは「写真モード」だ
iPhone 15/15 Plusカメラレビュー 開くと12MPか24MPを選べる。メインカメラで撮るときの画像サイズを選べるのだ

 48MPのイメージセンサーとはいえ、デフォルトを24MPにしたのはびっくり。

 ここで24MPに指定した際、実際に24MPで撮影されるのは「1x以上2x未満」のとき。それ以外は12MPで撮影される。ナイトモードでも12MPになる。

 メインカメラで日常的な撮影をするとき、今までの1200万画素(4032×3024ピクセル)より解像度が高い2400万画素(5712×4284ピクセル)で撮ろうってことだ。実際に撮り比べると、確かに24MPの方がいい。

iPhone 15/15 Plusカメラレビュー 左が従来と同じ画像サイズの12MP、右が24MP。iPhone 15 Proで撮影して100%表示したもの。24MPだとこれだけ大きく撮れてディテールもシャープだ

 24MPにすると、その分ファイルサイズは大きくなるので、サイズを抑えたい人は12MPにしていいのか、というとまったく問題ないけれども、iPhone 15 Proの人は24MPがおすすめ。理由は後述する。

 なお、1x時に限り48MPでの撮影もできる。

もう「ポートレート」モードはいらない?

iPhone 15/15 Plusカメラレビュー iPhone 15 Proで撮影しているの図

 iPhone 15シリーズでもう1つの注目は「勝手にポートレート」(と勝手に名付けた)。

 人物や猫や犬を見つけると、ワンテンポ遅れて(即座、ってわけじゃない)画面の隅に「f」のアイコンが現れる。レンズの絞り値を表す、いわゆる「F値」のfだ。

 これは「ポートレートモード」で撮りますよの印。fをタップして黄色くすると、ポートレート機能が発動して前後がボケた写真になるのだ。

iPhone 15/15 Plusカメラレビュー 人や猫や犬を見つけると右下に「f」アイコンが表示される。ここに注目だ
iPhone 15/15 Plusカメラレビュー 「f」アイコンに注目。これをオンにすると背景がこのようにぼけるのである

 じゃあ、タップしなかったらどうか。

 通常の写真が撮られる。

 実はポートレートモードってオンにしてもしなくても記録される写真は変わらないのだ。ただ、ボカした写真を作るための各被写体との距離情報を一緒に記録しているだけなのである。

 よって、あとから写真アプリで「ポートレート」をオンにして背景をボカしたり輪郭強調などのライティングを施すことができるし、逆に背景をボカして撮っても後からそれをオフにできる。

 実に柔軟な仕組みなのだ。

iPhone 15/15 Plusカメラレビュー 写真アプリでポートレートのオンオフができる。オフにすると背景が特にボケない通常の写真になる
iPhone 15/15 Plusカメラレビュー ポートレートをオンにすれば編集モードでボケをコントロールできる
iPhone 15/15 Plusカメラレビュー ライティングをコントロールすることも当然可能だ
iPhone 15/15 Plusカメラレビュー そして背景も前景もぼけた写真を作れるというわけだ。iPhone 15 Proの1xで撮影

 これは最高に素晴らしい。

 しかも、従来の「ポートレート」モードより優れた点がある。それは「1.2x」とか「2.3x」といった中途半端な倍率でも使えること。

 iPhone 15シリーズなら「1xから3x」の間の好きな倍率で「ポートレート」撮影できるのである。

iPhone 15/15 Plusカメラレビュー 猫を認識してポートレートがオンになった。「1.3x」といった半端な倍率でもポートレート撮影可能なのはうれしい

 これも最高に素晴らしい。

 しかもさらに。人や猫や犬以外の被写体のときも背景ぼかしたいことがあるよね。料理でも何でも。

 そういうときは撮りたい被写体をタップすればいい。すると、「f」アイコンが出てポートレートモードで撮影できる。

iPhone 15/15 Plusカメラレビュー 料理を撮るときなんかは背景のボケ具合を調節したいよね。そんなときはタップすればOK。隅に「f」アイコンが現れて、「ポートレート」で撮れるのだ
iPhone 15/15 Plusカメラレビュー こんなシーンでもタップすればポートレートアイコンが出現
iPhone 15/15 Plusカメラレビュー fをタップして撮れば背景が大きくぼけた、ポイントだけおさえた写真を撮れるのだった。iPhone 15 Plusで撮影

 これもまた素晴らしい。

 しかも、今までのポートレートモードってちょっと遠い被写体を撮ろうとすると「2.5m以内じゃないとだめ」っていわれたけど、iPhone 15シリーズからはそれを言われなくなった。被写体との距離をほぼ気にしなくてもよくなったのである。

iPhone 15/15 Plusカメラレビュー こんなちょっと距離があるスナップもポートレートで撮れば背景をいくらかぼかすことができる。しかもボケ量も不自然じゃない。iPhone 15 Proで撮影

 ってことは、従来の「ポートレート」モードいらないんじゃね? で6文字分も場所とるのだし、と思うよね。

 私も思う。

 でも、従来通り「ポートレート」モードはついている。

 まあ、写真モードでの「ポートレート」はボケ量やライティングは後から「写真アプリ」で調整してね、その場ではできないよ、であり、ポートレートモードはその場でボケ量とかライティングを決められるという違いはある。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月09日 更新
  1. コンセントに挿すだけで見守れる「Wi-Fiセンシングプラグ」発売 人感センサーよりも広範囲に検知 (2026年04月07日)
  2. メルカリで詐欺に遭った話 不誠実な事務局の対応、ユーザーが「絶対にやってはいけない」こと (2025年04月27日)
  3. 「Google Pixel 10a」を実質3万9800円で入手する方法 先代「Pixel 9a」から“値上げしなかった”理由 (2026年04月07日)
  4. 「任天堂3DSの未使用品、素手で触るなよ」――中古店による「素手持ち」写真が物議 商品ランクの定義とは? (2026年04月07日)
  5. PayPay、5月以降に4自治体でプレミアム付き商品券を提供 最大2万円おトク (2026年04月08日)
  6. IIJmioで10〜25GBが「1年で3倍」に急増した理由 フルMVNOは音声よりも「マルチキャリア化」を重視 (2026年04月09日)
  7. 「Google Pixel 10a」はどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年04月08日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. Android 15搭載11.97型タブレット「アイリスオーヤマ 12型タブレット TM12E2W74-AZ1B」が19%オフの2万3800円に (2026年04月08日)
  10. PayPay、4月から6自治体で最大30%の還元キャンペーン 練馬区や鎌ケ谷市など (2026年03月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年