「iPhone 15 Pro」が“劇的に変わった”と感じた理由 14 Proユーザー視点でレビュー(1/3 ページ)

» 2023年09月22日 14時31分 公開
[田中聡ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 「iPhone 15」シリーズが9月22日に発売された。今回は事前に「iPhone 15 Pro」を使う機会を得たので、発売前日から1日弱という短時間ながら、ファーストインプレッションをお届けしたい。

iPhone 15 Pro
iPhone 15 Pro 「iPhone 15 Pro」のブラックチタニウム

 筆者は「iPhone 13 Pro」「iPhone 14 Pro」と、2世代にわたってProモデルを使い続けてきたので、14 Proユーザー視点で15 Proの新しさや特徴を述べていきたい。今回は主に「デザイン」「カメラ」「アクションボタン」に焦点を当てる。

iPhone 14 Proから劇的に変わったサイズ感と持ちやすさ

 まず、iPhone 15 Proを手にした最初の印象は、「軽くて、滑らかになったなー」だった。軽いのは、フレームの素材を14 Proのステンレススチールからチタニウムに変更したことが大きく、14 Proの206gから187gに軽量化されている。

iPhone 15 Pro iPhone 14 Proと比べてホールド感が格段に良くなった

 さらに、ディスプレイ面と背面の端になだらかなカーブが掛けられており、手なじみがよくなった。これが「滑らか」だと感じた理由だ。iPhone 14 Proを使っていて不満だったのが「重くて手なじみが悪い」こと。14 Proはエッジが凸状になっており、握ると手に引っ掛かる感触が気になっていた。ケースを着ければ手なじみは関係ないが、重さだけは1年使っても慣れなかった。iPhone 15 Proならケースを着けなくても持ちやすく、軽さも十分許容できる範囲だ。

iPhone 15 Pro 側面がなだらかにカーブしているので、手のひらにしっかりフィットする

 ディスプレイ面のベゼルが狭くなったことで、幅(70.6mm)が0.9mm細くなったのも大きな変化だ。数字だけだとインパクトが伝わりづらいが、手にすると「明らかに小さくなった」と感じる。実は、iPhone 15 ProはiPhone 15シリーズの中で、最も小型のモデルだ。iPhone 15より小さいというのは意外だが、iPhone 15 Proが70.6(幅)×146.6(高さ)×8.25(奥行き)mmなのに対し、iPhone 15は71.6(幅)×147.6(高さ)×7.8(奥行き)mm。iPhone 15の方が薄いが、手のひらへの収まりやすさで言えば、iPhone 15 Proに軍配が上がる。

iPhone 15 Pro 右のiPhone 14 Proは保護フィルムを貼っているので分かりづらいが、iPhone 15 Pro(左)はベゼルがわずかに狭くなっている
iPhone 15 Pro 左がiPhone 15 Pro、右がiPhone 14 Pro

 ベゼルが小さくなったことは目視では分かりにくく、画面の没入感が上がったと感じるほどではない。ただ、同時に借りたiPhone 15 Plusよりは明らかにベゼルが細いので、iPhone 13や14から乗り換えた場合は、その差を実感できるはずだ。

 チタニウムの質感についても触れておきたい。筆者が借りたのはブラックチタニウムだが、背面のマットな素材との相性がよく、シックなブラックに重厚感がプラスされていると感じた。iPhone 14 Proのステンレススチールも美しいが、光沢感が強くて指紋が目立つのが難点だった。ただ、iPhone 15 Proのチタニウムも指紋はそれなりに付き、指紋の跡でサイドキーの周辺だけやや色むらがあるのは気になった。

iPhone 15 Pro チタニウムのフレームが重厚感を高めている。指紋は思ったよりも目立つ
iPhone 15 Pro 上がiPhone 15 Pro、下がiPhone 14 Pro。きらびやかなステンレススチールとは大きく印象が変わる

 なお、背面はiPhone 14 Proと同じく磨りガラスのような「テクスチャードガラス」が使われており、質感も変わらない。フレームと違って指紋が目立たない魅力は健在だ。カメラの出っ張りも変わらないので、レンズ周辺への傷を防ぎたければ、ケースやレンズカバーを付けるといいだろう。

iPhone 15 Pro 左がiPhone 15 Pro、右がiPhone 14 Pro。背面のデザインはほぼ変化なし
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年