神田明神のすす納めに「ルンバ」登場 一体なぜ?

» 2023年12月12日 18時00分 公開
[井上翔ITmedia]
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 神田明神(東京都千代田区)で12月12日、大掃除に相当する儀式「煤(すす)納め」が行われた。一般的に、寺社の大掃除は「すす払い」と呼ばれることが多いが、神田明神では「すす(ホコリ)も神様が積み重ねたもので、払ってしまうのは失礼」との考えから煤納めと呼んでいるのだという。

 2023年の煤納めは、一見すると今までと同じ煤納めのように見える。しかし、煤納めを始める際に行われる「煤納めの儀」には、見慣れないものがあった。

すす払い 神田明神(正式名称は「神田神社」)の「煤納め」には、同社の崇敬会や氏子など100人超が参加したという
何かが見える 煤納めの儀の一幕。よく見ると、中央の左寄りに何かが見える

煤納めに11台の「ルンバ」が参加

 今回の煤納めでは、アイロボットジャパンのロボット掃除機「ルンバ(Roomba)」が11台参加した。神田明神の歴史をさかのぼっても、ロボット掃除機の参加は初めてだという。

 11台のうち10台は儀式で使われる「御神殿」(1934年落成)で煤納めの儀に参加し、儀式の終了後に御神殿の煤納めを手伝った。

神職の前にルンバ 煤納めの儀の様子を別の角度で撮影する。神職の前にある“黒い何か”は、ルンバだった
神妙? 神妙な面持ち(?)で煤納めの儀に臨むルンバたち(写真提供:アイロボットジャパン)

 御神殿にいたルンバの役割は、神職が落とした、梁(はり)にたまったホコリを吸い込むこと。落ちてくるホコリは大小さまざまで、中には遠目で見ても“大きいなぁ”と感じるものもあったが、ルンバたちは大きさをものともせずに吸い込んでいった。

御神殿 御神殿を一斉に掃除するルンバ。アイロボットジャパンによると、10台のルンバが一斉に“同じ場所”を掃除をするデモンストレーションは初めてだという
ルンバ 今回の煤納めに使われたのは、最新モデルである「ルンバj9シリーズ」が中心だった
神田明神 ルンバの本体には神田明神の交通安全ステッカーが貼られていた
神職がホコリを落とす 神職の皆さんがホコリを落とすと……
ルンバが吸い込む ルンバがやってきてホコリを吸引していった

 残りの1台は、神楽殿で「水拭き」をしていた。今回使われたルンバ j9シリーズは水拭き対応モデルで、木の床でも水拭きから拭き取りまでを行う様子が披露された。

水拭き 神楽殿に設置された1台は、舞台の水拭きを担当した

なぜルンバ? なぜ神田明神?

 ここで疑問なのは、「なぜルンバが、神田明神の煤納めに参加したのか?」という点にある。

 ルンバを販売するアイロボットジャパンは、神田明神の近く(千代田区神田錦町)に本社を構えている。神田明神は神田錦町を含む神田一帯の氏神様でもあるため、「地域貢献の一環」として、ルンバを煤納めに参加させることを神田明神に提案したのだという。

 先述の通り、神田明神は神田一帯の氏神様である。その「神田一帯」には、千代田区外神田(そとかんだ)も含まれる。外神田は一般的に「秋葉原」として認知されており(※1)、神田明神は昔からの伝統を守りつつ、秋葉原の氏神様として最新のトレンドを積極的に取り入れる姿勢も強い。

(※1)「秋葉原」という地名は本来、区境を挟んで外神田と隣接する東京都台東区のものである

 アイロボットジャパンからの提案を、神田明神は快諾。煤納めでルンバが活躍することになったという。伝統と新しいモノの融合――来年(2024年)も「ルンバの煤納め」を見られるだろうか?

村田さん 今回の取り組みの“仕掛け人”である、アイロボットジャパンの村田佳代氏(シニアコミュニケーションマネージャー)(写真提供:アイロボットジャパン)
加藤さん 今回の取り組みについて明るく語ってくださった、神田明神で権禰宜(ごんねぎ)を務める加藤哲平氏(広報担当)(写真提供:アイロボットジャパン)

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