KDDIがSub-6の5Gエリア拡大で大容量化に自信――NTTドコモの通信品質にはグラフで腐す:石川温のスマホ業界新聞

» 2024年02月25日 10時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 2024年2月15日、KDDIは「通信品質向上の取り組みに関する説明会」を開催した。

ソフトバンクや楽天モバイルに続いて、4社比較のグラフが登場。予想通り、赤いグラフの数値が悪いという、NTTドコモの通信品質を腐す内容となっていた。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2024年2月17日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額550円)の申し込みはこちらから。


 前日には楽天モバイルが決算説明会で、オープンシグナル社が調べた通信品質比較のグラフを示しており、KDDIの数値があまり良くない状況にあった。

 その点について、KDDI関係者に突っ込んだところ「レイテンシーだけで比較するのは意味がないのでは」と反論していた。

 確かに4社中、ソフトバンクは独自の評価指標による品質分析を行い、推定ユーザー体感の可視化を行い、KDDIは「パケ止まり発生率の変化」という自社ビッグデータによる調査から変化をグラフ化しているのだった。

 楽天モバイルはレイテンシー、NTTドコモはスループット重視という、この2社は単純な数値だけを取り出して「良くなった」と示しているのだ。

 当然、各社とも自分たちの数字がいいところの指標だけを持ってくるだろうが、このあたり、「どれくらいユーザー体感を重視しているか」という視点でメディアは捉えた方が良いかもしれない。

 KDDIの今回のメッセージとしては「衛星干渉がなくなり、Sub-6の5Gエリアを2倍に拡大する。基地局の数も多く、帯域幅も200MHzあるので期待して欲しい」ということだろうか。

 実際、KDDIの基地局数は3万4267局で、2位の楽天モバイル・1万5787局の2倍以上となっている。Sub-6による5Gエリア拡大で、大容量化を狙っていく。

 NTTドコモがネットワーク品質の低下で、足踏みを強いられているなか、KDDIとしては、5Gで他社に抜きん出ようという戦略のようだ。

 ちなみに現在、オープンシグナル社による総合的な評価ではソフトバンクがトップに君臨している。そのソフトバンクはSu6-6においては、100MHz幅しか持ってなく、基地局数も7355局と、KDDIからかなり見劣りするなど、消極的なスタンスにも見える。

 KDDIは放送事業者が中継映像の伝送などに使用している2.3GHz帯の5G利用をすでに開始するなど、ソフトバンクを追い抜こうと着々と基地局を開設しまくっているようだ。

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