「電気通信事業法第27条の3」に関する省令が2023年12月27日に改正され、いわゆる「白ロム割」と呼ばれる端末単体販売割引が規制された他、値引き額上限が2万2000円から4万4000円に引き上げられた。なお、端末価格が4万4000円から8万8000円までの場合は半額まで、4万4000円以下の場合は2万2000円までとなる。
この影響を受け、各キャリアのオンラインショップにおける端末の販売価格が変更された。この記事では「Galaxy Z Flip5」の一括価格と実質負担額がいくらになったのかをまとめている。記事内の価格は全て税込み。実質負担額はドコモが「いつでもカエドキプログラム(プラス対象機種)」、KDDI(au)が「スマホトクするプログラム」を適用した場合の価格となる。
ドコモはGalaxy Z Flip5の256GBモデルのみを扱う。ドコモオンラインショップにおける価格を見ると、一括価格に変更はないが、実質負担額が値上がりした。いつでもカエドキプログラムを適用し、23カ月目に返却した場合の実質負担額は、改定前より2万3760円値上げされた。しかし3月29日から一括価格を2万2000円値下げしたことで、実質負担額も値下げとなった。
なお、Galaxy Z Flip5は、プログラム早期利用料を払うことで、13カ月目から23カ月目の分割支払金が免除される「いつでもカエドキプログラム+」の対象機種だ。12カ月目に端末を返却した場合の実質負担額は、早期利用料1万2100円、smartあんしん補償(月額880円×13カ月)を含めて6万7045円となる。
auはGalaxy Z Flip5の256GBモデルの他、オンラインショップ限定で512GBモデルも扱っている。auオンラインショップにおけるGalaxy Z Flip5の価格は、一括価格は据え置き。実質負担額は改正後に値上がり。256GBは2530円、512GBモデルは8510円値上がりしている。なお、3月29日時点でauオンラインショップでは256GBモデルはクリームとグラファイトが販売終了、ミントが在庫なしとなっている。
サムスン電子ジャパンは、オンラインショップでSIMフリー版のGalaxy Z Flip5(512GB)を扱っている。価格は17万9900円で改正前、改正後で変わっていない。ただし3月31日までは、Samsungオンラインショップ1周年記念セールにより、10%オフの16万1909円となっている。
発売直後はキャンペーンで1万1000円分のクーポンがもらえた。また、購入するとポイントがたまる「Samsungリワード」が提供されており、ポイントは次回の買い物で利用できる。Galaxy Z Flip5は1%の1799ポイントが還元される。
Galaxy Z Flip5は、ガイドライン改正前と改正後で価格が変わっている。一括価格は2キャリアとも据え置きだが、実質負担額でドコモが2万4000円程度、auは256GBモデルが2500円、512GBモデルが8500円ほど値上がりしている。ただしドコモは3月29日から値下げをしたことで、256GBモデルは一括価格はドコモが最安になった。
auの512GBモデルの一括価格はメーカー価格と同額だが、3月31日までならSamsungオンラインショップの方が安い。返却してもよいなら、auのスマホトクするプログラムを利用するといいだろう。
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