ここからは筆者のオススメをピックアップしよう。原神が満足に遊べる性能の高さに加え、容量不足にならないよう256GB以上のストレージ容量の設定がある機種を選定した。
iPhoneについては高度な最適化と高い性能を備えていること、全キャリア取り扱いで入手性が高いことから、オススメの筆頭に君臨する。特に「iPhone 13 Pro」以降の「Pro」を冠する機種や一部のiPad Proでは120Hzのリフレッシュレートで楽しむこともできる。
その中でも、「iPhone 15 Pro」は性能の高さはもちろん、USB Type-C端子になったことで拡張性も向上し、画面出力などの面で優位だ。大画面が欲しい場合はiPhone 15 Pro Maxもアリだ。こちらを選ぶ際には容量の多いモデルを選ぶことを強くお勧めする。
Androidスマートフォンの中では現状トップクラスの性能を持つ1台だ。最新のSnapdragon 8 Gen 3を搭載し、高い性能も持ち合わせている。ゲーミングスマートフォンらしく、本体側面のAirTriggerでコントローラーのL/Rボタン相当の機能を割り当てることもできる。
オプションの空冷ファンを組み合わせれば長時間のプレイも難なく可能だ。今作ではAIアシスト機能も備え、日々のプレイングに便利な機能が備わっている。原神ではテキストのスキップやアイテムの自動回収が可能だ。
先行した海外版に技適マークが確認できるなど、日本でも発売は秒読み段階。価格は高価になることが想定されるが、現状では最も原神を楽しめる1台になるはずだ。
現行のソニーのフラグシップモデル。ソニーストア限定で原神とのコラボ展開が行われるなど、タイアップも行われている。プロセッサにSnapdragon 8 Gen 2を採用し、高い性能を確保している。ストレージも直販版は512GBを選択できるなど、容量不足にもなりにくそうだ。
純正アクセサリーの「Xperia Stream」を装着すると、ある種のリミッターが解除されてゲーミングスマートフォンさながらの性能を発揮できる。2023年の東京ゲームショウの原神ブースにあった試遊機はこの構成であり、ある種の推奨スマホとして君臨する。
Xiaomiが販売するコストパフォーマンス重視のスマートフォンだ。日本ではソフトバンク、各種MVNOをはじめ家電量販店などで取り扱いがある。
ROG Phone 8とXperia 1 Vは最低構成でも10万円を優に超えるため手を出しにくいが、こちらは9万円台で購入可能だ。プロセッサはDimensity 9200+と他社ハイエンドにも引けを取らないもので、ストレージ容量も256GBと要件は満たしている。
これよりも価格を抑えるなら、ソフトバンクの「Xiaomi 12T Pro」やauの「Galaxy S22」という選択もある。ショップでの契約は在庫が少ない関係から難しいが、白ロム店では新品が5万から6万円台で購入できる。性能は上記で紹介した機種に劣るが、どちらもストレージ容量は256GBのため安心して利用できる。
ここまで、オススメの機種をいくつかピックアップしたが、筆者としてはストレージ容量→基本性能の順に選択してほしいと思う。性能不足は画質を落とせば対処できるが、容量不足となったら遊ぶことすらできない。両者をてんびんにかけるなら、端末の性能よりもストレージ容量の方を優先すべきだ。
これは原神に限ったことではない。近年のゲームは高画質、大容量化が進み、少ない容量や性能が低いスマートフォンでは満足に遊べなくなっている。確かに画質中限定なら「Google Pixel 7a」もアリだが、ストレージ容量が128GBと少ないことがネックだ。「iPhone SE(第3世代)」も性能的には文句ないが、256GBモデルを選ばないと容量面で厳しいと感じる。
また、発熱が気になる機種ではゲーミング用の空冷ファンなどもあわせて利用しよう。ROG Phoneのように専用オプションで用意されるものから、機種を選ばない汎用(はんよう)品まで多く存在する。このようなものと組みあわせることで長時間楽しむことができる。
スマートフォンで原神を存分に楽しみたいのであれば、ある程度性能の高い機種を選ぶこと、本体の容量が256GB以上で普段利用するアプリを入れても余裕のあるものを選ぶとが、原神に限らず多くのコンテンツを快適に楽しめるはずだ。
佐藤颯
生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。
スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。
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