「Google Chromecast」や「Apple TV」を想像すると、Rokid MaxとRokid Stationがそれぞれどのような役割を持つのかが分かる。ChromecastとApple TVはディスプレイに接続することで、動画や音楽などのコンテンツをディスプレイに表示できる。OSにAndroid TVを採用したRokid Stationも同じで、Rokid Station本体にはディスプレイがないため、そこから映像をRokid Maxにケーブルで出力して使う。
Rokid Maxはメガネ感覚でかけて使えるので、寝ながら「YouTube」「Prime Video」「Abema」「NHKプラス」「TVer」を視聴できる。このような使い方はXREALとスマートフォンの組み合わせでもできるし、映像出力元のデバイスとOSは違えど、Rokid MaxとRokid Stationの組み合わせとほとんど変わらない体感を得られるはずだ。
では、なぜXREALユーザーの筆者がRokid MaxとRokid Stationの購入に至ったのか、というと、それは充電しながらの使用だ。XREAL Airシリーズは映像出力元のスマートフォンのUSB Type-Cポートとケーブル1本で接続できるが、スマートフォンのUSB Type-Cポートは1つしかないため、そこを映像出力でふさいでしまうと、バッテリー残量が少なくなった場合に充電しながら使用することはできない。
一方で、Rokid Stationは映像出力用のポートと、USB Type-Cポートの2ポートあるため、片方を映像出力に利用しながらも、もう片方を充電用途にできる。はじめはバッテリーに付加がかかるため、できないのだろうと諦めていたが、試してみたところ、このような使い方ができた。ただ、充電しながら長時間使用し続けると、Rokid MaxとRokid Stationも高温になりやすいため、充電しながらの使用はなるべく控えるようにしたい。
と、原稿を書き進めていたとある日、XREALがスマートフォンを充電しながらXREAL Airシリーズを接続できる「XREAL Hub」を突然発表。既に公式ショップや家電量販店などが販売しており、価格は5980円(税込み)だ。
XREAL Hubは、XREAL Airシリーズと接続すれば、スマートフォンやゲーム機などのデバイスに給電しながら使用できるアクセサリー。USB PD(USB Power Delivery)急速充電プロトコルをサポートし、最大で120Hz、AR空間でも72/90Hzのリフレッシュレートに対応する。
正直、筆者としては充電しながら使えれば、Rokid MaxとRokid Stationでなければ困るということはないため、Rokid MaxとRokid Stationを先走って購入し、若干後悔している。
ただ、スマートグラス本体ではないのと、アクセサリーとしての扱いなので、いつ発表されるのかを正確に読み切るのは難しい。自分が困り感を抱いていたときと、XREAL Hubが発表されたときのタイミングが合わなかったので仕方がない、と今は感じている。
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