ソフトバンクの3Gサービスが石川県を除き終了 通信できない場合は「設定の見直し」か「機種変更」を

» 2024年04月19日 16時15分 公開
[井上翔ITmedia]

 既報の通り、ソフトバンクは4月15日をもって石川県を除く全国で3G(W-CDMA)通信サービスの提供を終了した。

 そんな中、同社は4月18日に「4月16日以降、通信や通話がご利用できないお客さまへ」という告知を行った。実は、LTE(4G)や5Gに対応している機種でも、設定によっては通信ができなかったり、通話ができなくなったりすることがあるのだ。

ソフトバンクからの告知 ソフトバンクからの告知

VoLTE非対応のSoftBank 4G/4G LTE端末

 SoftBank 4G/4G LTEに対応する端末のうち、VoLTE非対応端末ではSMSの送受信や音声通話の送受信時に3G通信に切り替わる(この仕組みのことを「CSフォールバック」という)。そのため、VoLTE非対応のSoftBank 4G/4G LTE端末では、4月16日から音声通話とSMSの送受信ができない状態となっている。

 当該端末のユーザーで、引き続き音声通話やSMSを利用したい場合はVoLTE対応端末への機種変更が必要となる。

iPhone 5 iPhoneの場合、iPhone 5/5c/5sがVoLTE非対応となる
200SH SoftBank 4G対応の「PANTONE 6 SoftBank 200SH」の場合は、4月16日からはAXGP対応エリアでデータ通信のみできる状態となっている

VoLTE対応のSoftBank 4G LTE端末

 VoLTE対応のSoftBank 4G LTE端末では、基本的には標準でVoLTEが“オン”となっている。しかし「3Gの方が安定して通信できた」といった理由でVoLTEを“オフにしていた場合、4月16日から音声通話とSMSの送受信ができない状態となっている。

 この場合、VoLTEを有効化することで、音声通話やSMSの送受信を行える状態となる

VoLTE対応iPhone(iPhone 6〜iPhone 11まで)の場合

 iPhone 6〜iPhone 11までのVoLTE対応iPhoneでは、OSのバージョンによって以下の手順で設定できる。なお、VoLTEの設定表示が出てこない場合は、設定不要だ。

【パターン1】

  1. 「設定」をタップ
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「音声通話とデータ」をタップ
  4. 4G, VoLTEオン」を選択

【パターン2】

  1. 「設定」をタップ
  2. 「モバイル通信」をタップ
  3. 「通話のオプション」をタップ
  4. 「音声通話とデータ」をタップ
  5. 「4G」にチェックを入れる(3Gにチェックが入っていた場合のみ)
  6. 「VoLTE」のスイッチをオンにする
VoLTE設定 SoftBank 4G LTE対応かつVoLTE対応iPhoneの場合、VoLTEを有効化すれば音声通話やSMSの送受信を再開できる(ソフトバンクのサポートページより)

VoLTE対応Androidスマートフォンの場合

 VoLTE対応Androidスマートフォンでは、以下の手順でVoLTEを有効化できる。ただし、これは標準的な手順で、機種やOSのバージョンによって異なる場合がある。

  1. 「設定」をタップ
  2. 「ネットワークとインターネット」をタップ
  3. 「モバイルインターネット」をタップ
  4. 「4G回線による通話」にチェックを入れる

 上記の設定が出てこない場合、データ通信も3Gで行う設定となっている可能性がある。その場合は、以下の手順で4G LTEで通信できるようにしよう。こちらも標準的な手順で、機種やOSのバージョンによって異なる場合がある。

  1. 「設定」をタップ
  2. 「ネットワークとインターネット」をタップ
  3. 「モバイルインターネット」をタップ
  4. 「優先ネットワーク」をタップ
  5. 「4G」または「4G/5G」「5G」を選択
優先ネットワーク設定 優先ネットワーク設定を「3G」としていると、VoLTE自体を有効化できない。4Gか4G/5G(端末によっては5G)にすることで、VoLTEの設定を行える

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