KDDIが6月14日、5G通信サービスのSub-6(3.7GHz/4.0GHz帯)のエリアを2024年5月末までに拡大し、Sub-6エリアを関東地方で2.8倍、全国で1.5倍に拡大したことを発表した。また、Sub-6エリアでは従来の5G接続から通信速度が約3倍に向上し、300Mbps超の速度を実現したという。
KDDIはこれまで5Gエリアを展開するにあたり、衛星通信の周波数帯との干渉を抑えるため、Sub-6基地局の出力を制限し、アンテナの角度を適正値より下げていた。しかし2023年度末から、衛生通信事業者が地球局を移転したことで、衛星干渉条件が緩和された。これにより、2024年4月から5月にかけて、Sub-6基地局の出力アップとアンテナの最適化が可能になり、関東地方の5Gエリアが2.8倍拡大した。
KDDIは、ユーザーの生活動線となる鉄道路線や商業地域で重点的にエリア整備を行ってきた。現在、Sub-6を利用できる鉄道駅は612駅でカバー率は87%、商業地域は363スポットでカバー率は86%に上る。
今後のエリア展開について、KDDIは3.7GHz帯と4.0GHz帯の100MHz幅×2ブロックを本格運用すべく、2つの周波数に対応した無線装置(MMU: Massive MIMO Unit)を2024年度に導入する。
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