Leica LUXの面白さは、Aモードにこそある。
P MODEとある部分をタップすると、こんなダイアログボックスが出てくるので、「APERTURE」を選んであげよう。
ここは細かな撮影設定をしたり、メインメニュー(右下にある歯車アイコン)を表示したりする大事な画面だ。
APERTUREは「絞り」の意味。カメラの撮影モードにある「A」(キヤノンやペンタックスだと「Av」)は、こういう意味だったのである。
このアプリの場合は、絞りを仮想的にコントロールして、背景のボケ具合を調整するモードというくらいの意味で考えればいい。先述の通り、標準カメラアプリでいう「ポートレート」みたいなものだ。
このモードでは、ライカの有名なレンズのシミュレーションをしてくれる。「レンズ交換をする感覚で使い分けてね」といった感じだ。
無料で使えるのは、上の画像にもある「Summilux-M 28 f/1.4 ASPH.」のみ。Summiluxは「ズミルックス」と読む。ポピュラーな28mmの広角レンズだ。
ということで、「Summilux-M 28 f/1.4 ASPH.」で撮影したガクアジサイがこちら。ルックはEternalをチョイス(気に入ったのでけっこうこれで撮ってしまった)。色が濃くてなおかつ渋いのだLUX Proだと、さらに「Summilux-M 35 f/1.4 ASPH.」(35mm)と、「Noctilux-M 50 f/1.2 ASPH.」(50mm)も選べる(Noctiluxは「ノクチルックス」と読む)。さらに、望遠カメラ付きのiPhoneだと、その機種に応じた望遠レンズも選べる。iPhone 15 Pro Maxだと「APO-Telyt-M 135 f/3.4」(135mm)が加わる(APO-Telytは「アポ・テリート」と読む)。
レンズ交換する感覚で使うモードなので、それぞれの絞り値やボケ具合も、レンズによって違うのが面白い。例えばNoctilux 50mmで撮ると、背景がぐるっとした感じでボケる。
ライカっぽさを楽しむなら、35mmや50mmのレンズいいかと思う。
「Summilux-M 35 f/1.4 ASPH.」でアイスコーヒー。ルックはEternalで。何てことのないシーンが印象的になるのが、Leica LUXらしさ、ってことで。徐々にぼけていく感じもよいちょうどいい距離感の場所にネコがいたので、望遠の135mmでも1枚。
背景のボケ方にも特徴があるのでよく見ると面白い。ただ、仕組みはiPhoneのポートレートモードと同じなので、エッジの処理が常にうまくいくとは限らない。iPhoneの機種によっても、仕上がり具合に差は出るかと思う。
背景がうまくボケないと思ったら、撮りたい被写体をタップして指定してやるといいようだ。
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