ガラス越しの夜景を撮るとか、ショーウィンドウ内やアクリルケースに入った商品を撮るとか、そんな機会ってけっこうあるかと思う。というか、ガラスやアクリルがあっても気にせず撮るよね。
でもそうすると、外の風景や明かりが映り込むことがある。あれは邪魔だ。
こんな感じ。分かりやすいように派手に写り込ませてみたら、もはや何がガラスの内側で何が外側かよく分からない結果に。
これは大げさな例だけど、なぜこんなことになるか。
簡単にいえばこんな感じ。
室内の照明や屋外に比べて、明るいところがガラスやアクリルに反射して、カメラに入ってしまう。
それを防ぐには、iPhoneをガラスにぴったりくっつけて、反射光が入る隙間をなくせばいいのだけど、それができる場所ばかりじゃないし、ぴったりつけると真正面からしか撮れないし、これが透明なボックスの中のものを撮るとなると、距離も固定されちゃう。
そこで登場したのが、スマートフォン向けの「忍者レフスマート」なのだ。
忍者レフというのは真ん中にレンズを通す穴が空いた黒いレフ板で、カメラのレンズに取りつけて使う「よしみカメラ」の製品。直販サイトでの価格は4400円(税込み)。
レフ板はカメラ用語だけど、レンズ以外を隠すことでカメラや撮影者が写り込むのを防げるというアイテムで(私も愛用している)、それのスマートフォン版なのだ。レフ板ってのは「レフレックス」、つまり反射板。光を反射させるもので、この場合は黒い布なので反射を防ぐための板になる。
忍者レフスマートはスマートフォンに合わせてサイズが小型化されており、スマートフォンを固定するクリップがついているのが特徴。普段は4分の1サイズに畳まれており、拡げると1辺が28cmに広がる。
そして中央のカメラをのぞかせる穴にはクリップがついており、それでスマートフォンを挟むという寸法だ。
こんな風に使うのである。
何が起きるかというと、さっきの図でいうと、こうだ。
余計な光がガラス面で反射しなくなるのである。
実際にはカメラの角度とかカメラとガラス面の距離の調整があるので、慣れるまでは試行錯誤が必要だけど、うまくいったときの効果は絶大だ。
もう1ついってみよう。左が忍者レフスマートあり、右がなしだ。
コツは、カメラがちゃんと穴の中央に来るようにクリップで挟むこと。
iPhone 14 Proのカメラユニットがちょうどはまるサイズだ(ただ、カメラユニット部を保護するケースを付けていると、ケースの分だけ足りない)。
使い終わったら、クリップを外し、対角線を持ってひねるようにしてやると、くるっと4分の1サイズになるので、ケースにしまえばOK。さすれば邪魔にならないのである。
夜景のみならず、電車や飛行機から風景を撮るときも使える。どの光が反射して映りを邪魔しているかを意識してやるといい。
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