スマートウォッチを使う上で、最も気になるバッテリー持ちに関してはどうだろうか。残念ながら以前から変わらず、常時表示(Always-On Display)を有効にした状態で最大24時間となっている。
ただ、Pixel Watch 3では、睡眠を検知した場合に自動で「おやすみモード」に入り、常時表示がオフになったり、バッテリー残量が15%を切るとバッテリーセーバーモードに入り、稼働時間を延ばしたりすることができる。他社のスマートウォッチでは、バッテリーセーバーモードというと時間表示のみになるものも多いが、Pixel Watch 3では常時表示がオフになり、バックグラウンドアクティビティーが制限される程度で、基本機能は損なわれない。初めからバッテリーセーバーモードをオンにすれば、最大36時間使えるとのことだ。
実際に確認した範囲では、常時表示/1時間のウォーキング(GPSオン)/睡眠計測/各種通知有効という状態で、24時間経過後にバッテリー残量は約15%になった。同様の条件で、Pixel Watch 2は約5%だったので、若干だがバッテリー持ちは良くなっている。これは自動の「おやすみモード」が効いているのだろう。とはいえ、毎日の充電が欠かせないのは従来通りだ。
充電時間は、41mmモデルは約24分で50%、約60分で100%まで充電できる。Pixel Watch 2は30分で50%、75分で100%だったので、充電時間が約20%短くなっている。45mmモデルは約28分で50%、約80分で100%だ。
数日試した程度での感想にはなるが、おそらくランニングをする人にとっては、便利に感じる機能が追加されている。ただし、ランニングをしない筆者のようなユーザーにとっては、Pixel Watch 2からあまり大きな変化は感じられなかった。
画面が明るくなり、アプリ一覧のUIも見やすく変更され、自動おやすみモードが追加されるなど細かな改良は加えられており、完成度は高まっている。とはいえ、Pixel Watch 2からの買い替えを検討するほどの魅力があるかと言われると、正直なところそこまでではない。
今回から45mmモデルが追加されたので、より大きなディスプレイが好みという場合にはこちらに買い替えるのはありだろう。
もちろん、初めてスマートウォッチを購入する、スマートバンドからのステップアップを考えているという人にとっては良い選択肢になるはずだ。言うまでもないが、Pixel WatchはiPhoneでは利用できないので、その点は注意してほしい。
パッケージの中身は41mmと45mm共通で、Pixel Watch 3本体と充電ケーブル、ベルト部分が上下に分かれて収納されている。アクティブバンド(Sサイズ/Lサイズ各1本)と「Google Pixel Watch 2 USB-C 急速充電ケーブル」が付属する(製品協力:グーグル合同会社)
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