円安下でも手頃な価格 Googleの初スマートウォッチ「Pixel Watch」を使った正直な感想Suicaも使えます(1/3 ページ)

» 2022年11月29日 15時00分 公開
[山本竜也ITmedia]
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 Google初のスマートウォッチ「Google Pixel Watch」が10月13日に発売された。Google Store(直販)の税込み価格は、Bluetooth/Wi-Fiモデルが3万9800円、LTE(4G)通信にも対応する4G LTE+Bluetooth/Wi-Fiモデルが4万7800円となっている。米国での価格は、それぞれ349.99ドル(約4万8500円)と399.99ドル(約5万5500円)と、最近の円安を考えると、日本における販売価格はかなり安い。

 短い時間だが、そんなPixel Watchを試用してみたので、その率直な印象をお伝えしたい。

Pixel Watch Google初のスマートウォッチの実力やいかに……?

スマートウォッチとしては小ぶりな印象

 Pixel Watchのケース径は約41mmのワンサイズで、現行のスマートウォッチとしては小ぶりな部類に入る。一応、他のスマートウォッチでも41mmサイズはあるのだが、ベゼルが目立たないラウンドデザインで、ベルトを固定する「ラグ」と呼ばれるパーツがないため、ケースのサイズ以上に小さい印象を受ける。

 ケースの側面には回転機能も備えた竜頭(りゅうず)と、少し見にくいが、その上部にサイドボタンも備えている。

 ベルトは、隣接するボタンを押すと着脱できる。形状こそ若干違うが、Apple Watchと似た構造だ。製品にはあらかじめベルトが装着されているが、少し短めのベルトも付属している。

小ぶりに見える ケースは約41mmのワンサイズ。ラグのない設計なので、ただでさえ小ぶりなケースが、余計にコンパクトに見える
竜頭と再度ボタン 竜頭とサイドボタンは右側面にある。なお、設定を変更すれば画面表示を反転させて、右側面を「左側面」として扱うことも可能だ
分離 バンドは、横にあるボタンを押しながらスライドさせることで着脱できる。形状こそ若干違うが、Apple Watchと似た構造である

充電は専用ケーブルで

 本体を充電する際は、付属の「USB-C 磁気充電ケーブル」を使用する。その名の通りプラグはUSB Type-Cになっているので、USB Type-A端子のみを備える充電アダプターやPCは充電に利用できないので注意が必要だ。このケーブルは、Google Storeにおいて3800円で単品販売もされている。

 充電は非接触で行われるので「これは、もしかしてワイヤレス充電台も使えるのでは……?」と期待が湧いてくる所だが、残念ながらQi(チー)規格を含めて一般的なワイヤレス充電規格には対応していない。一応、Pixel WatchをQi規格のワイヤレス充電台に置いてみると「充電中」とは表示されるものの、充電は一切行われない。

 それゆえに、ワイヤレス(リバース)充電に対応しているPixelスマートフォンからの充電にも対応しない。このことについては、Googleのサポートサイトでも明記されている。

 Pixel Watchの充電ケーブルを追加で用意する場合は、純正品か「Pixel Watch対応」と明記されているものを選ぶようにしたい。

充電台 Pixel Watchは、付属の「USB-C 磁気充電ケーブル」で充電できる。USB Type-C端子を備えない充電アダプターやPCを使っている場合は充電できないので注意が必要だ
充電できない Qi対応のワイヤレス充電台に置いてみると、充電ステータスにはなるのだが一切充電はされない
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