アウトドア用のスマートウォッチ「Amazfit T-Rex 2」をインドアで試して分かったこと(1/3 ページ)

» 2022年08月30日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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 夏という季節は、ランニングなど屋外のフィットネスを続けるには過酷な季節だ。特に、2022年の夏は酷暑が続き、普段から健康に気を配ってスマートウォッチでライフログを取り続けているような人でも、時計のバンド回りの汗で困った人も多いのではないだろうか。

 そのような中で、スマートウォッチやヘルスケア製品のブランド「Amazfit」からアウトドアに特化した「Amazfit T-Rex 2」(アマズフィット ティーレックス ツー。以下、T-Rex 2)が発売された。同社の公式オンラインストア価格で、税込み4万3780円とスマートウォッチとしては比較的手頃な価格ながら、タフさを兼ね備えているスマートウォッチだ。

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Amazfit T-Rex 2 タフネス仕様のスマートウォッチ「Amazfit T-Rex 2」(エンバーブラック)。47mm径のボディーを採用する

100m防水に最大24日間充電不要のタフさを備えるスマートウォッチ

 このT-Rex 2は、従来モデルの「Amazfit T-Rex Pro」よりも長くなった最大24日間の動作を筆頭に、100m防水、米軍のMIL規格準拠の15のテストをクリアしたタフさを持ち合わせている。−40度〜70度という耐寒性と耐熱性も見どころだ。

Amazfit T-Rex 2 充電は裏面にあるマグネット式(専用2ピン)の充電ケーブル(USB Type-A端子)で行う

 ボディーサイズは直径が約47.1mm、厚さが約13.65mmで、ストラップ込みの重量は約66.5gだ。カラーバリエーションはエンバーブラック、アストロブラック&ゴールド、ワイルドグリーンの3色で展開される。

Amazfit T-Rex 2 Amazfit T-Rex 2。左からエンバーブラック、アストロブラック&ゴールド、ワイルドグリーンの3色が用意される

 画面サイズは1.39型で解像度は454×454ピクセルのAMOLEDディスプレイを採用する。直射日光の下でもはっきりと画面の情報を確認できる。

 デュアルバンドかつGPS(米)、GLONASS(露)、Galileo(EU)、BeiDou(中国)、加えて前モデルではなかったみちびき(日本)の5つの衛星測位に対応し、内蔵コンパスと気圧高度計により、自位置を正確に把握可能だ。

 ナビゲーション機能については、標準で現在位置からスタート地点までをつなぐ直線最短ルートをウォッチ上に表示する「ダイレクトリターンナビゲーション」と、行路の進ちょくを追跡してウォッチ上にリアルタイム表示する「リアルタイムトラッキング」をサポートする。

 また8月に実施されたアップデートで、ルートをインポートして導いてくれる「リアルタイムルートナビゲーション」、たどってきたルートを戻れる「ルートリターンナビゲーション」、さらには後述する専用アプリからルートファイルをインポートしてそのルートをたどる「ルートインポート」といった機能にも対応し、ハイキングや本格的な登山を安心して行える。

Amazfit T-Rex 2 アップデートで使えるようになったルートインポート機能で、デバイスにルートを転送した

 普段のライフロガー、またはアクティブトラッカーとしても優秀だ。一日中、心拍数や血中酸素飽和度、ストレスレベルをモニター可能だし、これらの数値と呼吸数を1タップで同時に測れる「ワンタップで測定」も搭載している。睡眠モニター、「ExerSense」による運動検出、座り過ぎの予防なども行える。

Amazfit T-Rex 2 「ワンタップで測定」機能を搭載している

 もちろん、他のAmazfit製品と同じように、独自の「Zepp OS」を採用しており、健康スコア「PAI」(Personal Activity Intelligence)で、日々の心拍数データ、アクティビティーのモニタリング記録を分かりやすく数値化してくれるし、スマホの専用アプリ「Zepp」でログを閲覧したり、T-Rex 2のカスタマイズをしたりすることも可能だ。

Amazfit T-Rex 2 T-Rex 2でのPAI表示。下にスクロールすれば「今日のPAIゲイン」「今日の心拍数」をチェックできる
Amazfit T-Rex 2 そんなにたくさんあるのかと思うほど、多様なスポーツモードでログを取れる

 また、150以上のスポーツモードでログを取れ、そのうち8種類のスポーツに関しては設定により自動的に検知して記録を開始する。カスタマイズによっては、ちょっとコンビニへ行くまでの道のりや公園での散歩、広大なショッピングセンターを歩き回ることなどもウォーキングしたことにしてくれるので、手間がかからないし、運動する習慣がない人であっても「運動した」という満足感を得られるだろう。

 筆者はその部類の人間である。さっそく使ってみよう。

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