アウトドア用のスマートウォッチ「Amazfit T-Rex 2」をインドアで試して分かったこと(2/3 ページ)

» 2022年08月30日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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スマホアプリ「Zepp」と連係させる

 筆者は軽量な「Amazfit GTS 3」を愛用しているため、Amazfitのスマートウェアラブル製品専用アプリ「Zepp」をスマホにインストール済みだ。本アプリとT-Rex 2の連係もリンクさせるだけで準備が整った。

 手順としては、T-Rex 2の電源を入れると言語選択が表示されるので、日本語を選択する。QRコードが表示されたら一旦T-Rex 2はそのままにしておき、スマホアプリで設定を続ける

Amazfit T-Rex 2 Zeppアプリを開き、下部のメニューバーにある「プロフィール」から「マイデバイス」「+追加」→「腕時計」→「QRコード付きウォッチ」へと進み、T-Rex 2の文字盤に表示されているQRコードを読み取る
Amazfit T-Rex 2 T-Rex 2に表示されたQRコードを読み取り中。読み取りに成功するとT-Rex 2に「バインドのリクエストを承認しますか」と表示されるので「レ」をタップしておこう

 コントロールセンター、アプリリストのカスタマイズや、クイックスタート(SELボタンの押下で起動するアプリ)の選択、ビープ音のオン/オフといった基本的なことから、自動心拍数検出の時間間隔、睡眠モニタリングアシストや睡眠時呼吸の質のモニタリング、自動ストレスモニタリングのオン/オフなど、ほとんどのことをT-Rex 2本体で行えるので「アプリの役割とは?」と考えてしまうほどだ。

 しかし、文字盤の追加、通知とリマインダーの設定、T-Rex 2で使えるアプリ(例えば、水を飲む時間を時計で通知する「水を飲む時間」アプリ)の追加、ルートファイルのインポートなどは、Zeppアプリを介して行うことになる。アクティビティーログの管理や、移動ルートのチェックなどをするのにも、アプリは必要だ。

Amazfit T-Rex 2 「スマホアプリがないとできないこと」というのがあまりないのだが、本体にある8種類以外の時計盤面の追加は、アプリの「ダイヤルショップ」からしか行えない

インドア派でもきっと役立つ豊富な機能

 イベントやインタビューといった取材のために外出することが多かった以前と比べ、最近はオンラインで済ませられるようになり、ほとんど家から出ることがなくなって久しい。ランニングするほどの体力もなく、フィットネスクラブに通うような健康意識の高さもなく、外に出るとしたら、買い物や気分転換の散歩程度だ。運動といえば、たまに器具を使って筋トレを行うぐらいである。

 そのような究極のインドア派である筆者でも、「便利だ」と感じた点をいくつか紹介したい。

 1つは、前述した運動の自動検知「スマート認識」によるアクティビティーログの取得だ。歩いて5分程の距離の場所にあるコンビニへ行くのに、わざわざ「運動の開始」をタップするのは気が引ける。

 それでも、ウォーキングしたという確かな証拠は残しておきたい。そのような謙遜と欲望の葛藤が自分の内側で行われていたとしても、1分程度早足で歩いただけで、T-Rex 2が運動を開始したと認識して自動で記録してくれる。ちょっとした罪悪感なく、運動した痕跡を残すことができるのだ。

Amazfit T-Rex 2 ウォーキングやランニングは、屋外だけでなく室内もスマート認識の対象だ。感度を「高」レベルにしておくことで、わずかな運動も記録する

 また、移動したルートを正確に記録して、アプリで見返せるのも良い。というのも、目的地までの道のりであれば、Google Mapsで検索してナビゲーションすることもあり、正確にログを残せるが、その後の徒歩の記録があまり正確ではないからだ

Amazfit T-Rex 2 GTS 3のルート記録も正確だったが、T-Rex 2はデュアルバンドに対応しているだけあって、細かなところまで正確だと感じた。右は当日のGoogle Mapsのタイムラインだ

「ワンタップで測定」も便利

 スマート認識で運動を自動検知したときに、ブザー音で通知するという機能も追加された。GTS 3には、音を出す仕組みがなく、バイブレーションのみだったので、新鮮な印象だ。ブザーは3つのレベルを選択できる上に、オフにすることも可能である。ビジネス街や駅構内、またイベント会場など、周囲に人がいることや歩き回ることが予想される場所ではオフにしておく、または「低」レベルにしておくなどしておきたい。

 スポーツモードに「筋力トレーニング」や「自由トレーニング」があるのもありがたい。自宅内で器具(OYO Personal Gym)を使った筋トレや、「Meta Quest 2」を使ったエクササイズを「運動」へと昇華させられるからだ。

 特に、Meta Quest 2で“音ゲー”として有名な「Beat Saber」は、運動になるだろうなぁと思いつつ、どれほどカロリー消費に効果があるのか分からずモヤモヤしていたのだが、心拍数や血中酸素濃度など(もちろん、事前に入力しておいた身長/体重/性別/年齢などのパーソナルデータも含む)から消費カロリーをはじき出してくれるので、もっと体を動かそう、という気持ちにさせてくれる。

Amazfit T-Rex 2 筋力トレーニングと自由トレーニング(アプリでは「フリーエクササイズ」と表示)の結果。心拍数や心拍ゾーン、トレーニング効果などが計測される。「詳細なデータ」をタップすると、数値化したものを一覧できる。なお、筋力トレーニングを選んだ後に腕立て伏せや腹筋運動などを行うと、その回数をカウントする

 また、心拍数、血中酸素飽和度、ストレスレベル、呼吸数をワンタップで測定する「ワンタップで測定」も便利だと感じた。もちろん、別々に測ることも可能だが、少ない操作、45秒という短時間で、自分の体や精神の状態を客観的に知ることができる方が手間がない。ストレス指数が高いと感じたら、T-Rex 2の「呼吸」アプリで深呼吸をして、気持ちを落ち着かせることもできる。

Amazfit T-Rex 2 別々に測るより、ワンタップで測定を行う方が手間も時間もかからない(左)。ストレスレベルが高いと感じたら、滑らかに「呼吸」アプリに移行して、深呼吸をして気持ちを落ち着かせよう(右)

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