コロナ禍で在宅時間が増えたことによる健康意識の高まりから、日本国内でもスマートウォッチの需要が拡大している。2023年こそ2021年の需要急増の反動などで前年比マイナスとなっているが、MM総研によると今後も微増傾向が予想されている(参考資料)。
国内で大きなシェアを占めるのは、やはりAppleだ。ただ、誰もが「Apple Watch」のような高機能を必要としているわけではない。歩数や心拍、睡眠ログが分かれば十分という人も多いはずだ。
そうした人をターゲットとしているのか、中国メーカーのXiaomiやHUAWEI、OPPO、Amazfitなどは、1万円を切る低価格なスマートバンドを投入し続けている。その中でもXiaomiの「Smart Band」シリーズは実売6000円を切る価格と、交換バンドなどの豊富なアクセサリーで、他社と大きな差別化が図られている。
今回は、同社が8月14日に発売した「Xiaomi Smart Band 9」を数日間にわたり使ってみたので、実際の使い勝手などを紹介しよう。
Xiaomi Smart Band 9のディスプレイは1.62型のAMOLED(有機EL)で、解像度は192×490ピクセルとなっている。画面サイズこそ前モデルの「Smart Band 8」から変わってはいないが、画面の明るさが最大600ニトから1200ニトに倍増している。Smart Band 8と並べて比較したわけではないのだが、晴天時の屋外でも画面が見やすくなっていると感じた。
なお、本体サイズは約46.53(幅)×21.63(奥行き)×10.95(高さ)mmだ。Smart Band 8と比べるとわずかに小さくなっている。本体重量はストラップを除いて約15.8gとなっているが、ストラップ込みでは実測27gとなり、Smart Band 8と変わらない
。
ストラップは、前モデルから引き続きクイックリリース機構が採用されており、Smart Bnad 8向けのストラップも装着できる。また、Smart Bnad 9のリリースに合わせて各種アクセサリーも発売されている。この辺りは後述したい。
物理ボタンはなく、操作は全て画面のタッチとスワイプで行う。終日の心拍モニタリングやストレスモニタリング、150種類以上のスポーツモードへの対応など、基本的な機能は以前から変わってはいないが、ジャイロスコープセンサーや心拍センサーなどがアップグレードされており、ヘルスケアモニタリング性能が向上しているという。
ただ、この製品に限ったことではないのだが、モニタリング性能が向上して測定値が正確になったといわれても、ユーザーとしては基準になる正確な値が分からないし、正確な値を知りたければ医療機関に行くしかない。スマートウォッチやスマートバンドの測定値は、あくまでも大まかな傾向をつかむための参考程度に考えておくのが無難だろう。
シャオミ、スマートバンドの新製品「Xiaomi Smart Band 9」を国内販売開始
1万円ちょいで買えるスマートウォッチ「Amazfit Bip 5 Unity」を試して分かったこと
健康がちょっと気になる人にピッタリ! なスマートウォッチ「ASUS VivoWatch 5」を試して分かったこと
約47gと軽量で最長14日間利用可能なAmazfit初のランニングウオッチ「Cheetah」を試して分かったこと
直径46mmの大画面有機EL搭載「Amazfit GTR 4」は普段使いのスマートウォッチにピッタリ?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.