KDDIは「つながる体感No.1説明会」において、UQモバイルの新料金プランとpovoの新トッピングを発表した。
この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2024年10月19日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額550円)の申し込みはこちらから。
UQモバイルは「コミコミプラン」を料金据え置きで30GB+3GBに容量をアップ。povoに関しても、新1年間トッピングで360GB(365日間)で2万6400円、1か月あたり30GBが2200円となり、1年間のトッピングデビュー割でau PAY残高が10%還元で、2640円相当還元ということで、実質、1か月あたり30GBが1980円になる計算だ。
まさに10月よりデータ容量をアップしたNTTドコモ「ahamo」対抗策だ。
どちらも、当日のメディアにはネットワーク品質より取り上げられるなど、本来、KDDIが伝えたかった「つながる体感No.1」が吹っ飛んでしまった感もある。ただ、ahamo、楽天モバイルがあっての新料金プランだっただけに、世間的な関心も高そうだ。
ただ、povoに関しては、次々とトッピングが出てきて、正直、どのタイミングで購入すべきかわかりにくくなっている。
家族の回線はpovoで、しかも「365日180GB」を7月末に購入したばかりなので、新しいトッピングが出てきたところで、どうしようもない(しかも、1年間トッピングデビュー割は、はじめて1年間トッピングを購入した人が対象)。
1年間もしくは容量的にロックされているだけに、新しいトッピングが続々と出てきたところで「蚊帳の外」というわけだ。
さすがに1年というのは長すぎるので、もうちょっと「短期間であれこれ選べる楽しみ」を提供して欲しいような気がする。1か月単位では単なる料金プランと変わらないだけに「次の3か月はこのトッピングにするとお得かも」とか「今、トッピングすれば確実に得できる」みたいな、常にpovoのことを意識したくなるような設計になっていると楽しいのだが。
一方で、そういったものが頻繁にあると「どれが得なのかわかりづらい」ということにもなるのだが、ユーザーの使い方に合わせて、最適なトッピングを指南してくれるような仕組みがあると、良いのかもしれない。
いずれにしても、1年間トッピングは、1年間、povoに対しての接点というかユーザーの関心を一気に失う。その間もユーザーを飽きさせない工夫が必要と言えそうだ。
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