iPhoneクリアケースは開放感をうたっているだけあり、装着してもほとんどiPhoneの見た目が変わらない。特に前面から見た場合はつけていてもいなくても分からないほど変わらない状況だ。
しかし裏側を見ると、マグネットリングがしっかりとケースの付いていることを誇示している。
前面のベゼルを取り囲む縁はディスプレイよりわずかに高くなっており、iPhoneのディスプレイ側を下にしておいたとしても、ディスプレイがテーブルなどで傷つくことを防げそうだ。
また裏側のレンズ周りも丁寧にくり抜かれており、縁が高くなっているためレンズが平滑面に触れることもないし、バックの中でレンズを囲む金属が他のものを傷つけることもないであろう。
ケースの左右側面はほぼオープンだ。コントロールスイッチ、音量ボタン、SIMトレイまで一続きの開放部となっている。右側面でも、サイドスイッチからカメラコントロール部に至るまで覆われていない。
これで本当に保護できるのだろうか、と少し不安になる。しかし、先述した夜光塗料加工のされた箇所は、ケース内側から触れると弾力がある。衝撃に耐えられるよう、クッション性を持たせてあるのだろう。メーカーの説明によれば、衝撃に強い熱可塑性エラストマーを採用しており、1.2mからの落下試験をクリアしているとのことだ。
いずれにしても、iPhoneを落とすときは決まって角から着地する。真横から着地することはほとんどないので、これで良いのかもしれない。
このように部品を削ぎ落とすことのメリットは軽さを実現できるということだ。事実、このケースはマグネットリングを内蔵しているにもかかわらず25.6gという質量だ。以前、iPhone 14で使っていたポリカーボネートとTPU素材のクリアケースが28.3gだったことからも、かなり軽量化を図っている。クリアな見た目と広い開放部、そしてこの軽さのおかげで、“裸族も満足”のいくケースに仕上がっていると感じた。
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