「iPhone 16」は小型スマホ愛好者でも満足できる? 「iPhone 13 mini」から乗り換えた率直な感想(1/3 ページ)

» 2024年12月11日 06時00分 公開
[石井徹ITmedia]
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 Appleは2020年、世界最小の5Gスマホとして「iPhone 12 mini」を発売した。その翌年には「iPhone 13 mini」を発売したが、それ以降iPhone miniシリーズは途絶えている。

 このiPhone 13 miniは、至高の小型スマホだった。指の第三関節までに収まる手のひらサイズで、5Gもサポートしている。高解像度のディスプレイで、WebサイトやSNSも快適に表示できる。それでいてアウターのポケットにすっぽり入り、目立たない。モバイルギアとしてのバランスのよさを気に入っていた。

iPhone 16 6.1型のiPhone 16(左)と5.4型のiPhone 13 mini

 しかしながら、時代はコロナ禍に入る。家の中でスマホを使う機会が増えて、大画面化が求められるようになった。5Gで動画視聴が浸透しつつある中で、今後miniモデルが主流となることはまず無いだろう。

 ということで筆者はiPhone 13 miniを気に入り、「小型スマホ枠」として使い続けていたのだが、既に3世代をへたことで、さすがに買い替える時期が来たと悟った。

 例年通り9月に「iPhone 16」が発表された際に買い替えたので、iPhone 13ユーザー目線で見たiPhone 16の使用感をレポートしたい。

無印iPhone 16を選んだ理由

 第1の理由は、単純に最も軽量だったからだ。iPhone 16は170gで、2024年のラインアップでは最も軽い。「iPhone 16 Pro」も選択肢にあったが、1世代前の「iPhone 15 Pro」が187gへの軽量化を果たしたのに対して、今回は199gへとリバウンドしてしまっている。次世代モデル以降でより軽量になったら買い替えを考えることにした。

 2つ目の理由は、iPhone 16シリーズでは上位モデルとの性能差が少なくなっていることだ。というのもAI機能のApple Intelligenceに4モデルとも対応するため、プロセッサはいずれもA18シリーズに統一された。前モデルまでは無印iPhoneは1つ前の世代のチップを使うことが慣例になっていたため、世代間の差が埋まったことになる。

 加えて、メモリについても非公表だが、レビュー記事などでは差分がなくなり、16シリーズは全機種で8GBを搭載していることが明らかになっている。この点でも、無印モデルと上位モデルの差が縮まっている。

iPhone 16 どちらも超広角と広角の2眼カメラを搭載。iPhone 16はピクセルビニングによる2倍望遠に対応する

 3つ目の理由は、ソフトバンクの買い替えプログラムで、1年間だけお得に使えるからだ。

 筆者はソフトバンクでiPhone 16(128GB)を14万5440円(税込み、以下同)で購入した。その理由は「新トクするサポート(プレミアム)」という買い替えプログラムだ。この機種で48回払いの割賦(分割支払い)を選択すると、最初の1年間は月々わずか3円という支払いになる。13カ月目以降は月額4410円となる。

 1年後にスマホを返却すると残債不要となる「早トクオプション」を利用すると、端末代金は36円(3円×12カ月)だけの支払いで済む。ただし、返却時に1万9800円の早トクオプション利用料が発生する他、月額1450円の「あんしん保証パックサービス」への加入も必須となっている。これらを合計すると、実質3万8686円で1年間iPhone 16を使えることになる。

 このプログラムを利用すれば、1年後により軽量なiPhoneが発売されたときに買い替えることができる。より気に入った機種が登場したときは、一括で購入する選択肢も残されている。そう考えてソフトバンクで購入することにした。

サイズが変わっても直感的に操作できる

 iPhone 16の本体サイズは71.6(幅)×147.6(高さ)×7.8(奥行き)mmとなっている。iPhone 13 miniと比べると明らかに大きくなったが、実際に使い始めてみると、違和感はほとんどなかった。これは、Appleが長年にわたって築き上げてきたiOSのUI(ユーザーインタフェース)の一貫性のたまものだ。

 基本的な操作感やアプリの配置、設定画面の構成など、iOSの核となる部分は変わっていないため、サイズが変わっても直感的に操作できる。上部のノッチがダイナミックアイランドに進化したことも、むしろUIの一部として自然に溶け込んでいる。通知やシステム状態の表示がよりインタラクティブになり、情報へのアクセスがスムーズになった印象だ。

 従来の着信/消音スイッチに代わって搭載されたアクションボタンは、ミュート機能以外にもさまざまな機能を割り当てられる。カメラやボイスメモの起動、ショートカットの実行など、自分の使い方に合わせてカスタマイズできる点は、使い勝手の向上に貢献している。

iPhone 16 iPhone 15シリーズからミュートスイッチがアクションボタンに変更されている

 また、iPhone 16で新たに右下に搭載されたカメラコントロールボタンは、物理シャッターボタンとしても使える。ただし横位置での撮影時は指の長い人でないと押しづらく、やや使いづらい印象だ。むしろ縦位置での撮影時に、今後実装されるAI画像検索を起動するためのショートカットとして活用できそうだ。

 移行プロセスは簡単で、iCloudバックアップを使用すれば、アプリの配置やシステム設定がほぼそのまま引き継がれる。Face IDの再設定など、最小限の初期設定で済むため、新しいデバイスへの移行に伴うストレスはほとんどない。

 1週間も使い込むと、すっかりiPhone 16の操作に慣れ、むしろ大画面のメリットを実感するようになった。コンテンツを楽しむ時間が増えたと感じる。iPhone 13 miniを使っていたときよりも、ゲームをプレイする機会が増え、大きな画面で動画を視聴したりWebブラウジングをしたりする快適さを享受している。

iPhone 16 iPhone 16は71.6(幅)×147.6(高さ)×7.8(奥行き)mm。iPhone 13(無印)とほとんど変わらないサイズ感だ
iPhone 16 iPhone 13 miniは64.2(幅)×131.5(高さ)×7.65(奥行き)mm。手のひらで包み込むように持てるサイズ感だ

 もっとも、片手操作の容易さは確実に失われている。簡易アクセスという画面を下げる機能は健在だが、iPhone 13 miniのような完全な片手操作の快適さには及ばない。これは、大画面化に伴うトレードオフといえる。

 ベッドサイドに置きっぱなしのiPhone 13 miniを手に取ると、「このサイズ感、密度がいいよね」と思わせてくれる。小さな画面に凝縮された情報、SNSを片手で完全に操作できる心地よさ、ポケットにすっぽり収まる安心感。それらの魅力を再確認させられる。

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