「iPhone 13 mini」販売終了で小型スマホ派はどうすべき? 4つの選択肢を考えた(1/2 ページ)

» 2023年09月29日 11時30分 公開
[石井徹ITmedia]
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 iPhone 15シリーズの発表された9月15日、Apple Storeの販売ページから「iPhone 13 mini」が姿を消した。横幅64.2mmの小型スマホの系譜は、iPhone 12と13の2世代で途絶えたことになる。“iPhone mini”の愛用者として、次のスマホの選択肢を考えてみた。

iPhone 13 mini MagSageレザーケースを装着したiPhone 13 mini。抜群のフィット感から文字通り“手放せない”スマホとなった

「小型スマホ」の心地よさ

 小型スマホが好きだ。片手で扱えて、親指で操作できる気軽さがあり、ポケットにもすっきり収まる。そして何より、小さな画面に文字がギュッと収まる様が愛らしい。

 「iPhone 12 mini」は2020年に、Apple初の5Gスマホの1つとして発表された。画面サイズは5.4型。当時のうたい文句は「世界最小・最薄・最軽量の5Gスマホ」だ。iPhone 12 miniの133gという重さは、筆者の知る限りでは5Gスマホでは今でも世界最軽量の座にある。横幅はかつてのiPhone 6とほぼ変わらず、ほとんどの操作が片手で行える。

 筆者はiPhone 12 miniをバッテリー効率の良いiOSや、先端半導体を採用できるAppleならではの製品だと考え、購入した。iPhone 13 miniに買い替えて、2世代に渡って利用している。

 しかし、筆者のような小型スマホ派はあくまでニッチにとどまるようだ。スマホのトレンドは大型化に回帰しつつある。2022年のiPhone 14シリーズでは「Plus」サイズが追加されて、miniモデルはラインアップから外れた。2023年9月にはiPhone 15シリーズの発売に合わせて、AppleのiPhone製品からminiモデルが姿を消した。

iPhone 12 mini 公称133gのiPhone 12 miniは発売後から3年間、5G対応スマホの中で最軽量な1台であり続けた

なぜスマホは大型化するのか

 ここ数年で人間の手が大きくなっている訳でもないのに対して、なぜスマホは大型化しているのだろうか。そういう疑問を抱く人も少なくはないだろう。この理由はいくつかの理由で説明できそうだ。

 スマホの機能と大きさはトレードオフの関係にある。大画面や長持ちするバッテリー、高解像度なカメラと詰め込んでいくと、必然的にサイズは大きくなる。

 実利用上、恐らく最も切実な理由になりそうなのは電池持ちだ。iPhone 13 miniはビデオ再生で最大17時間となっているが、iPhone 13 Pro Maxは最大28時間再生で、その差は1.6倍にも上る。筆者は複数台持ちでiPhone 13 miniを使っていたため、電池持ちはあまり気にならなかったが、それでもiPhone 13 miniでは1日に1回は充電する必要があった。

 カメラについても、特に望遠レンズは厚みがあるため、薄型設計で搭載できる幅は限られる。ディスプレイの120Hz対応など、機能面での制約もある。

iPhone 12 mini(左)とiPhone 13 mini iPhone 12 mini(左)とiPhone 13 mini

 そして、画面の小ささは、表示できる情報量が限られるというデメリットでもある。文字入力では日本語の場合、フリックで直感的に入力できるため、画面の幅は狭くても支障を感じることは少ないだろう。

 英語圏のQWERTYキーボードでは1列に10個のボタンが並ぶため、画面をタップする位置の正確性が求められる。ただし、英語などでは「なぞり入力(Quick Path)」という入力補助機能も存在するため、キーボード表示の小ささが問題になるとも思えない。

 小型スマホの画面の小ささが不利になるのは、動画作品を視聴するときだ。卓上に置いて動画を見るときは、大画面のスマホには及ばない。iPhone 13 miniは画面解像度が高く、内蔵スピーカーもサイズ感の割にパワフルだが、それでも迫力に欠ける印象だ。5Gの普及が進み、スマホで動画を見る機会が増える中で、トレンドが大画面化に移り変わるのは自然な流れなのだろう。

iPhone SEが強力なライバルに

 ただし、iPhone 12 miniの販売不振を「小型スマホの販売不振」と単純に結び付けるのは早計だ。iPhone 12 miniには、強力なライバルが存在した。それは「iPhone SE」だ。

 iPhone SE(第2世代)は、iPhoneのエントリーモデルとして2020年3月に発売された。さらに2022年3月には、5Gに対応した第3世代iPhone SEも投入された。

 iPhone 13 miniとSE(第3世代)を比較すると、プロセッサはどちらもA15 Bionicで同じ、SE(第3世代)はホームボタンを備えている分、一回り大きいが、手に取りやすい価格帯になっている。キャリア販売では「一括1円」で販売されていることもある。

 miniはiPhone 12/13シリーズの中で最も低価格なiPhoneだが、それでも10万円前後という価格だ。「手ごろな」iPhoneを求める人の大部分はiPhone SEを選んだのではないだろうか。

iPhone SE(第2世代) 左からiPhone SE(第2世代)、iPhone 12 mini、iPhone 13 mini。SEの方がminiよりも一回り大きい

小型スマホ派の選択肢は?

 後継機を選べなくなったiPhone miniユーザーはどこに乗り換えればいいのか。iPhone 12 miniやiPhone 13 miniユーザーに残された選択肢を考えてみた。

 小型スマホ派といっても、小さなスマホを選ぶ理由は人それぞれだ。片手で操作できる画面の小ささが気に入っているという人もいれば、ポケットに格納できるコンパクトさが決め手という人もいる。他のiPhoneよりもお手頃だったから購入したという人もいれば、筆者のように、最先端の性能を小さなフォームファクターに詰め込んだスマホにそそられるという層もいるだろう。

 ここでは携帯性に優れたハイスペックなスマホを中心に、iPhone 12/13 miniからの乗り換え先の候補を提案する。

(1)最新モデルから選ぶなら「iPhone 15 Pro」

 iPhone 15シリーズの中で、「コンパクトと高性能」を両立できるモデルを選ぶなら、iPhone 15 Proが有力な候補となるだろう。額縁を短くして横幅は70.6mmに抑えられており、背面の角が丸みを帯びた形状になっている。重さについても、チタン合金の採用で187gに抑えられている。そして、望遠カメラや120Hz駆動の滑らかなディスプレイなど、iPhone 13 miniにはない機能も備えている。

iPhone 15 Pro iPhone 15 Proは画面枠が細くなり、背面エッジも丸みを帯びて持ちやすくなっている。

 軽さや価格、色合いをより重視するならiPhone 15を選ぶのもありだ。横幅は71.6mmとiPhone 15 Proよりも1mmほど太いが、重さは171gで15シリーズの中では最も軽い。パステルカラーの5色が選べるのも、miniのイメージと近い。

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