「iPhone 13 mini」販売終了で小型スマホ派はどうすべき? 4つの選択肢を考えた(2/2 ページ)

» 2023年09月29日 11時30分 公開
[石井徹ITmedia]
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(2)フィット感重視ならAndroidのコンパクトスマホ

 Androidスマートフォンの中でも、コンパクトなスマホはいくつか存在する。高性能な製品で選ぶなら「Xperia 5 V」は有力な選択肢となるだろう。横幅が68mmで設計されていて、小さな手の人にも握りやすいサイズ感になっている。ただし、ディスプレイは21:9の縦長な点は好みが別れそうだ。

 横幅68.1mmの「Zenfone 10」も選択肢となるだろう。こちらは重さも172gと軽く、iPhone 13 miniよりは大きいが、iPhone 15よりはコンパクトだ。

Xperia 5 V Xperia 5 Vの横幅は68mm。iPhone 15 Proよりも細く長い
Zenfone 10 iPhone 13 mini(左)とZenfone 10

 iPhone 12/13 miniの持ち運びやすさに妙味を感じていたのなら、折りたたみスマホがしっくりハマるかもしれない。

 縦折り型の「Galaxy Z Flip5」は、閉じたときのサイズが85.1(高さ)×71.9(幅)mmとポケットに入れやすい形状になる。開いくとXperia 5 Vよりもさらに縦長な画面が現れる。

Galaxy Z Flip5 「Galaxy Z Flip5」のような縦折りスマホは、ポケットに入れての持ち運びがしやすい

 片手持ちで握れるスマホを求めているなら、横折り型の「Galaxy Z Fold5」も検討に値する。開くと小さなタブレットのような大画面になる端末だが、閉じた状態での横幅は67.1mmと細身で、他のどのスマホよりも縦長なディスプレイを備えている。パフォーマンスは申し分ないが、重さは253gもあり、iPhone 14 Pro Maxよりもさらに重い点は留意したい。

Galaxy Z Fold5 折りたたみ時はXperia 5 Vよりもさらに細い「Galaxy Z Fold5」

(4)「miniを使い続ける」という選択肢もアリ

 10年前のスマホは性能が日進月歩に向上していたが、性能向上が緩やかになるにつれて、製品ライフサイクルが長期化しつつある。つまり、スマホは一度購入したら10年間使い続けるような、家電のような使われ方になりつつある。

iPhone 13 mini miniなiPhoneにはやはり、替えがたい魅力がある。これぞ完成形と突っ張っていれば、いつか時代が小型スマホに回帰する……かも?

 これは、モデル別のiOSのバージョンアップ提供回数が拡大傾向にあることから確認できる。例えば2011年発売の「iPhone 4s」は4回のOSバージョンアップが提供されているが、2016年発売のiPhone 6sのように6回のiOSバージョンアップが提供された例もある。

 iPhone 13 miniが兼ね備えていた「極めてコンパクトで、高性能で、手頃な価格で5G対応」という要素を全て満たすスマホは、今の市場にはほとんど存在しない。iPhone 12 mini/13 miniは今日も小型スマホの完成形であり続けている。

 小型スマホ派としてはiPhone 12 mini/13 miniを使い続けて、いつかスマホの性能競争が小型化・コンパクト化にスマホに回帰するのを待ちわびるのもいいだろう(その日が来るとは限らないが)。

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