Androidスマートフォンの中でも、コンパクトなスマホはいくつか存在する。高性能な製品で選ぶなら「Xperia 5 V」は有力な選択肢となるだろう。横幅が68mmで設計されていて、小さな手の人にも握りやすいサイズ感になっている。ただし、ディスプレイは21:9の縦長な点は好みが別れそうだ。
横幅68.1mmの「Zenfone 10」も選択肢となるだろう。こちらは重さも172gと軽く、iPhone 13 miniよりは大きいが、iPhone 15よりはコンパクトだ。
iPhone 12/13 miniの持ち運びやすさに妙味を感じていたのなら、折りたたみスマホがしっくりハマるかもしれない。
縦折り型の「Galaxy Z Flip5」は、閉じたときのサイズが85.1(高さ)×71.9(幅)mmとポケットに入れやすい形状になる。開いくとXperia 5 Vよりもさらに縦長な画面が現れる。
片手持ちで握れるスマホを求めているなら、横折り型の「Galaxy Z Fold5」も検討に値する。開くと小さなタブレットのような大画面になる端末だが、閉じた状態での横幅は67.1mmと細身で、他のどのスマホよりも縦長なディスプレイを備えている。パフォーマンスは申し分ないが、重さは253gもあり、iPhone 14 Pro Maxよりもさらに重い点は留意したい。
10年前のスマホは性能が日進月歩に向上していたが、性能向上が緩やかになるにつれて、製品ライフサイクルが長期化しつつある。つまり、スマホは一度購入したら10年間使い続けるような、家電のような使われ方になりつつある。
これは、モデル別のiOSのバージョンアップ提供回数が拡大傾向にあることから確認できる。例えば2011年発売の「iPhone 4s」は4回のOSバージョンアップが提供されているが、2016年発売のiPhone 6sのように6回のiOSバージョンアップが提供された例もある。
iPhone 13 miniが兼ね備えていた「極めてコンパクトで、高性能で、手頃な価格で5G対応」という要素を全て満たすスマホは、今の市場にはほとんど存在しない。iPhone 12 mini/13 miniは今日も小型スマホの完成形であり続けている。
小型スマホ派としてはiPhone 12 mini/13 miniを使い続けて、いつかスマホの性能競争が小型化・コンパクト化にスマホに回帰するのを待ちわびるのもいいだろう(その日が来るとは限らないが)。
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