「通信が安いだけの国でいいのか?」「PayPayはまだ『一合目』」 ソフトバンク宮川社長が語る好調と不安(3/3 ページ)

» 2025年02月11日 00時00分 公開
[石井徹,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

ソフトバンクのAI戦略「マルチモデル」

 ソフトバンクは「SB Intuitions」での独自の日本語生成AI開発を継続しながら、MicrosoftやGoogleとの連携も視野に入れる"マルチモデル"戦略を掲げている。

 宮川社長は「OpenAI以外の開発も続ける。むしろ自社モデルを開発していて良かったのは、OpenAIが来た道を知っているため『それは遠回りだよ』といった助言をもらえること。マルチな生成AIという表現をしているが、最善な選択をしていける立場を維持したい」と説明する。

 「今回はOpenAIの最新かつ最先端モデルを優先的に使える。日本企業がAIで出遅れている現状を逆転する大きなチャンスと捉えている」(宮川社長)

通信でもAI-RAN構想と超分散型インフラを導入

 通信関連では、AI-RANソリューションとして「AITRAS(アイトラス)」の導入を発表している。NVIDIAの高性能GPU「Grace Hopper(グレースホッパー)」を採用し、基地局にAI演算基盤を実装するという。

 AI-RANでは夜間など余剰リソースを活用してAI推論サービスを提供し、新たな収益源にする。

ソフトバンク決算 通信基地局をAIデータセンターと共用するAI-RAN構想の基地局展開を進める

 さらにソフトバンクはシャープ堺工場跡地(約1000億円投資)で最大250MWの電力契約を結ぶAIデータセンター構想を進めている。北海道苫小牧市には、コンテナを使うことでニーズにあわせて拡張できるAIデータセンターの建設を進めている。

ソフトバンク決算 シャープ堺工場跡地にAIデータセンターを展開

 この他にもソフトバンクは2つのデータセンター案件を抱えているといい、国内各地への超分散型データセンターを構築する取り組みを進めている。宮川社長は「(ソフトバンクグループとOpenAIが進める)Stargate計画など外部パートナーの計算基盤誘致にもつながり、日本発の次世代インフラを築いていきたい」と熱意を見せた。

ソフトバンク決算 「AIを最も使いこなす」会社を目指すとしている
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月25日 更新
  1. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  2. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  3. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  4. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  5. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  6. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  7. モバイルSuicaの新決済「teppay」を早速試した 店員への伝え方や決済音は? スムーズに決済できる? (2026年10月22日)
  8. 「iPhone Duo」を試して分かった9つの疑問と本音 36万円超の折りたたみスマホは「買い」か? (2026年10月21日)
  9. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  10. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー