楽天モバイルは2025年2月14日に開催した楽天グループ決算説明会で、MNO(自社)契約回線数が2024年の1年間で155万回線増加したことを明らかにした。
この要因に、楽天モバイルは通信品質の改善、認知拡大を挙げ、2024年春以降にB2C回線を中心に契約数が大幅に伸長しているとした。
なお、2024年度第4四半期分は一部B2B回線をBCPなどの回線に移管したものの、移管影響を除けば37.8万回線純増と堅調に推移しているという。
解約率については、市場の流動性上昇を受けて、微増しているとしている。楽天モバイルが示した「調整後のMNO契約率」は1.38%となっている。
楽天グループの三木谷浩史会長(楽天グループ社長を兼務)は、2月14日の決算説明会で、楽天モバイルの「全契約回線数」に改めて触れた。これについては、2025年の年頭所感でも言及があったが、楽天グループの公開資料によると、楽天モバイルの全契約回線数は2024年12月31日時点で830万回線を突破した。
この数字は、個人向けと法人向けのMNOサービスに加え、法人向けBCP(Business Continuity Plan)用途の回線、モバイルWi-Fiルーター「Rakuten Turbo」、MVNE、MVNOを含めた数字となる。
楽天モバイルは、2024年末までに800万〜1000万回線の突破を目標に掲げていた。2024年10月18日には目標の最低ラインを突破した。
今後、楽天モバイルはさらなる顧客獲得に向け、障害物を透過して電波が回り込みやすい性質を持つプラチナバンド(周波数帯が700MHz帯で、帯域幅が3MHz幅)などでの通信品質向上や、楽天グループのエコシステムとの連携強化を図るなどして、楽天モバイルと楽天グループの強みに磨きをかけていく方向性だ。
【更新:2月14日17時45分】全契約回線数が830万回線を突破したことについて、追記を行いました
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