健康管理機器を手掛けるissin(イッシン)とKDDIは3月13日、スマートリング「Smart Recovery Ring(スマートリカバリーリング)」を発表した。価格は2万9800円で、3月14日から全国のKDDI直営店、au Style、auショップ、UQスポット、au Online Shopで販売する。
3月13日に行われた発表会では、issinの程涛(テイ・トウ)CEOが新製品の概要を説明し、KDDIの久保雅彦氏(パーソナル事業本部 パーソナル第1営業本部 商品需給部 関連商品1G グループリーダー)が販売を決めた理由を説明した。
issinは、販売台数25万超の照明一体型プロジェクター「popIn Aladdin」やダウンロード数1100万超の「スイカゲーム」の開発者として知られる程氏が2021年に創業した会社で、風呂上がりに乗るだけで体重測定などの健康管理ができるヘルスケア製品「スマートバスマット」などを開発/提供している。ユーザー数は7万人超で、健康管理を楽しめるような製品開発に取り組んでいるという。
Smart Recovery Ringは、指に装着するだけで睡眠スコア、ストレスレベル、活動量をモニターでき、専用アプリでデータを確認できる製品だ。約2時間の充電で最大7日間使用できる。
最大の特徴は、計測データを統合的に分析し、毎朝の回復力を示すリカバリースコアを可視化すること。睡眠の質、ストレスレベル、活動量、心拍変動などのデータからどれだけ心身がリカバリーできているかを直感的に把握できる。
パーソナルヘルスケアAIの「ウェリーくん」がユーザーのデータと連動し、ゲーム感覚で健康管理できることも売りの1つだ。例えば、「今日はこんなチャレンジをしてみよう」といったアクションを促し、小さなチャレンジを積み重ねる度に、コンディションが最適化される。このアクションをアプリの通知でやるのか、あるいは吹き出し表示で行うのかは検討中とのことだ。
体重を測定するスマートバスマットと同じアプリで記録と分析が可能で、Smart Recovery Ringが計測する睡眠/ストレス/活動量に、スマートバスマットが測定する体重や体組成計のデータを結合することで、より包括的に健康管理を行えるという。
例えば、入浴後にバスマットに乗り体重測定をして、Smart Recovery Ringを付けたまま生活する、シンプルな方法で日々の健康データを手軽に管理できるとアピールする。
Smart Recovery Ring自体は、IP68の防じん/防水性能を持つ。5気圧(5ATM)防水にも対応し、手洗いやシャワーの度にSmart Recovery Ringを指から外さずに済み、汗や雨などの日常的な水ぬれも気にせずに利用できるという。
重量は約3gと軽量。幅8mm、厚さ2.2mmとスリムなのも、Smart Recovery Ringのメリットとなっている。ボディーサイズの展開は米国基準で8〜13号。このうち、6号と7号は6月20日に発売予定だ。素材は外側がチタン、指が触れる内側が合成樹脂。Bluetoothは5.1をサポートする。
カラーバリエーションはマットブラックとマットシルバーの2色のみとなっているが、KDDIの久保氏によると、同社が2003年に発売したデザインケータイ「INFOBAR」のニシキゴイ/イチマツのカラーリングを施したモデルも販売する予定だという。
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