ドコモオンラインショップが公表している「売れ筋ランキング」をもとに、端末販売のランキングを紹介する。3月10日〜3月16日の期間は、前週2位だった「iPhone 16e(128GBモデル)」が1位に返り咲いた。前トップ10の顔ぶれは前週と変わっていない。
iPhone 16eの1位復帰は、ミッドレンジモデルとしての人気の高さを改めて示す結果となった。一括価格10万9780円のiPhone 16e(128GB)は、最新のプロセッサとAI機能を備えており、コストパフォーマンスを重視するユーザーから支持を集めている。一方、先週トップだった「iPhone 15(128GB)」は小差で2位となったが、依然として高い人気を維持している。両モデルの価格差はわずか22円とほぼ同価格で、人気が伯仲している。
3位の「iPhone 16(128GB)」と4位の「iPhone 14(128GB)」の順位に変動はなく、引き続きApple製品の強さが際立っている。iPhone 14は発売から2年半以上が経過していて、Lightning端子というレガシーなコネクターを搭載しているにもかかわらず、上位をキープしている。これは価格改定によって10万円台前半という比較的手頃な価格になったことも一因だろう。
中位以下では、シャープの「AQUOS sense9 SH-53E」が7位から5位へと順位を上げた点が目立つ。6万7100円という価格設定と、バッテリー持ちのよさやコンパクトさといった日本市場向けの特徴を兼ね備えたバランス感が評価されているようだ。一方、iPhone 16(256GB)は5位から6位へと1つ順位を下げている。
7位以下の順位変動は比較的小さく、「Xperia 10 VI SO-52E」が6位から7位へ、「Galaxy S25 SC-51F」が9位から8位へと変化した程度だ。iPhone 16 Proの上位モデルは9位を踏みとどまっており、高価格帯でも一定の需要があることを示している。最後に、エントリーモデルの「Galaxy A25 5G SC-53F」は10位を維持している。この機種は2万2000円という価格の安さが魅力となっている。
3月末の年度末商戦期も終盤を迎えるが、iPhoneが優位な状況は変わらないだろう。iPhone 16eが順調に市場に受け入れられている中で、iPhone 15がどの程度勢いを維持できるのかも注目される。
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