スポーツ配信サービス「DAZN(ダゾーン)」は6月13日、サッカー専用プラン「DAZN SOCCER」の契約画面において誤解を招く表示があった問題を受け、公式サイトのヘルプページや公式X(旧Twitter)上で「DAZN Soccerの一部期間でのご契約についてのお詫びと今後の対応について」を発表し、ユーザーへの謝罪と希望者に対する解約・返金などの救済措置を明らかにした。
W杯全試合を配信するDAZNの料金表示を巡っては、開幕を前にネット上で大きな炎上騒動となっていた。問題視されたのは、サッカーコンテンツに特化した「DAZN SOCCER」プランのキャンペーン表示だ。
プラン選択画面では、最初の3カ月間「月額980円」という安さが大きく強調されていた。しかし、実際は途中解約ができない「年間プラン」のみの提供となっており、4カ月目からは通常料金の月額2600円に戻るため、1年間で最低でも総額2万6340円の支払いが発生する仕組みだった。
隣には、いつでも解約可能な「DAZN Standard」の月間プラン(最初の3カ月間は月額1980円)が並んでおり、W杯の期間中だけ見たいユーザーが「980円の方が安い」と錯覚して年間契約を結んでしまう誘導構造になっていた。SNS上では「W杯期間だけ見られると思って騙された」「2万6000円が消える新手の詐欺」といった怒りの声が相次ぎ、消費者の錯誤を意図的に狙う「ダークパターン」ではないかと厳しい批判が寄せられていた。誤って契約して解約を申し出ても、拒絶されたという報告も上がっていた。
こうした事態を受け、DAZNは13日夕方に公式声明を発表した。
対象期間とされた「2026年5月30日から6月11日午後8時まで」の間において、DAZN Soccerの契約画面に「一部月額プランと受け取れる記載がなされていたこと」が発覚したとして事実を認め、「お客様には、ご心配、ご不快な思いをさせてしまいましたこと、心より深くお詫びいたします」と全面的に謝罪した。
また、誤って加入したユーザーからの問い合わせに対するカスタマーサポートの対応についても、「一部のお客様に混乱を招くご案内がございました」と不手際があったことを陳謝している。
DAZNは本件を重く受け止め、対象期間中に当該プランへ加入し、契約継続を希望しないユーザーに対する具体的な救済措置を発表した。
1つ目は「解約」の対応だ。契約継続を希望しない場合、解約手続きが可能となり、利用状況などを確認した上で「返金その他の適切な対応を個別に実施する」としている。
2つ目は「プラン変更」の対応だ。いつでも退会可能な「DAZN Standard 月額プラン(キャンペーン価格:月額1980円)」への変更を受け付ける。現在のプランにおける未利用分は日割りで精算され、変更後の初月料金の割引に充てられるという。
DAZNは声明の末尾で「今後は再発防止に努め、より分かりやすいご案内とサービスの提供に取り組んでまいります」と結んでいる。厳しい世論の声に押される形で、異例の返金・解約対応へと踏み切った今回の騒動。ユーザーにとっては、サブスクリプション契約時の条件確認の重要性を改めて思い知らされる出来事となった。
DAZNが契約継続を希望しないユーザーへの救済措置として発表した解約対応では、利用状況などを確認した上で個別に返金などの適切な対応を実施する方針。プラン変更対応ではいつでも退会可能な月額プランへの変更を受け付け未利用分は日割り精算されて初月料金の割引に充てられる
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