「LINEを起動したら、突然Netflixのロゴが表示され、アプリを間違えたかと思った」――。
2月19日以降、SNS上ではこのような報告が相次いだ。日本人の生活インフラとして定着しているコミュニケーションアプリ「LINE」で起きた「異変」に対し、多くのユーザーが困惑と反発の声を上げたのだ。
事の発端は、2月19日の11時だった。LINEヤフーが、月額制サービス「LYPプレミアム」の新プラン「LYPプレミアム with Netflix」の提供開始を記念した大規模なプロモーションを開始したのだ。
問題となったのは、アプリ起動時に表示される、いわゆる「スプラッシュ広告」だ。通常、LINEを起動する際はグリーンの背景にロゴが表示されるが、この期間中、未登録ユーザーの画面にはNetflixを象徴する黒い背景と赤いロゴのアニメーションが数秒間にわたって映し出された。同社はこの施策について、ニュースリリースで次のように説明している。
LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)は、月額制サービス「LYPプレミアム」(以下、LYPプレミアム)の新しいセットプラン「LYPプレミアム with Netflix」の提供開始(※1)を記念し、世界最大級の動画配信サービスを展開するNetflixとのコラボレーションによる各種プロモーションを、本日2月19日(木)より「LINE」内で展開します。いつもの「LINE」のトークや起動画面で、今だけのNetflixとLINEがコラボレーションしたオリジナルデザインの演出を、期間限定で表示します。
広告の演出については以下のように記述していた。
「LINE」の起動画面が期間限定で、LINEとNetflixのコラボレーションデザインに切り替わります。アプリを開いた瞬間から、今だけの特別な世界観を楽しめます。
対象ユーザー:LYPプレミアムに未登録の「LINE」ユーザー
※すでにLYPプレミアムに登録しているユーザーには、本起動画面は表示されません。
※一度表示されたユーザーには一定時間表示されません。
企業側としては、広告表示による「特別な世界観」を表現し、新プランへの関心を高め、最終的には加入を促す狙いがあったのだろう。しかし、実際にこの演出を受け取ったユーザーの反応は、企業側の期待とは大きく異なるものだった。
なぜ、この広告はこれほどまでに不評を買ったのか。最大の理由は、LINEが生活に密着した「道具(ツール)」としての性質を持っているからだ。
家族や友人への連絡、仕事のやりとりなど、「今すぐ返信したい」「メッセージを確認したい」という明確な目的を持って起動するユーザーがほとんどだろう。そうした際に、数秒間も広告のアニメーションを強制的に見せられることは、目的達成を阻害する「ノイズ」でしかない。
特に急を要する連絡では「即時性」が重視される。「帰宅を知らせようとアプリを開いたのに、広告が出てきてメッセージが送れない」といった操作の中断は、ユーザーに強いストレスを与える。実際、X(旧Twitter)上でも「起動に時間がかかって困った」という声があふれていた。
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