鄭氏は、2025年初の発表会となった2月のPOCO X7 Pro発表時に「POCOブランドを日本で本格展開する」と宣言した。以降、約束通り、POCO F7 Pro、POCO X7 Pro、POCO M7 Proの計4モデルを日本市場に投入したという。一方、今回発売した「POCO F7をもって、ラインアップはいったん完結する」と鄭氏は述べる。
発売済みのモデルとしては、フラグシップモデルのF7 Ultra、準フラグシップモデルのF7 Pro、そしてコストパフォーマンスに優れたX7 ProとエントリーモデルのM7 Pro 5Gがあり、こうした多様なラインアップで日本の幅広い客層のニーズに応え、「隙がない」「コスパが最強」「写真がきれい」「もう家族も使い始めた」といった非常に好意的なコメントが多数寄せられたと鄭氏は語った。
今回、Xiaomiが新たに発売したPOCO FシリーズのPOCO F7は、POCOブランドの中で「ハイスペックでありながら手頃な価格」を実現しており、「特徴的なデザインが多くの顧客から評価されている」とのことだ。日本では、F7 UltraとF7 Proを発売しているが、「無印のF7も出してほしい」という声が多数寄せられたため、今回の発売に至ったと鄭氏は説明している。
POCOブランドは「コストを抑える」ことも重視したブランドであることから、販売方法は「オンライン専売」となっている。鄭氏は「購入前に実機を触ってみたい、試してみたい」という声が多く寄せられたことから、「グローバルでは異例の対応となる」ものの、「日本では2025年春にオープンしたラゾーナ川崎店で急きょ、展示と展示と販売を行うことにした」と明かす。
一方、「これ以上販路を拡大すると、もともとのPOCOブランドのコンセプトが崩れてしまうため、現状のスキームで継続していく方針だ」とも鄭氏は述べている。
マーケティングマネージャーの片山氏は、2025年に入ってからのPOCO本格展開において、「日本ではまだこれから認知度を高めていく必要がある」との認識を示した。Xiaomiとして、より多くの人にPOCOを知ってもらうことが課題だと認識しているようだ。認知度向上に向けた取り組みの一例として、片山氏は「X7 Proの発売時に有名なオンラインゲームのストリーマーとコラボしたオフラインイベントを実施したり、4月にはF7 Ultraを中心としたPOCOシリーズ全体の体験イベントを新宿で開催したりといった取り組み」を紹介した。
片山氏は、今後については「具体的なプランはまだない」としつつも、「POCO F7の体験イベント以外にも、将来的には東京を離れて日本全国を回り、さまざまな人にPOCOを体験してもらう機会を増やしていきたい」と述べた。
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