「レンタルWi-Fiからの旅立ちを」 海外eSIM「トリファ」が“eSIM後進国・日本”からの脱却に本腰(2/2 ページ)

» 2025年07月14日 17時24分 公開
[田中聡ITmedia]
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「最短3分」でeSIMを設定可能、24時間の有人サポートも

 「最短3分で設定できる」という使いやすさにもこだわった。アプリ起動後は「行き先を選択する」「プランを選んで購入する」「手順に沿って回線を切り替える」という3ステップで通信を開始できる。クレジットカードで支払える他、AppleやGoogleのアカウントからログインすれば、Apple PayやGoogle Payで支払うこともできる。

トリファ 3ステップで使えることをウリにしている
トリファトリファ アプリを起動したら、行きたい国や地域を選択する(写真=左)。その後、滞在期間をカレンダーから選ぶか、出発日が決まっていない場合は滞在日数を選ぶ(写真=右)
トリファトリファ 韓国に7日間滞在する場合の料金。無制限、10GB、3GBの3つから選べる(写真=左)。支払い方法はクレジットカードやApple Pay、Google Payを選べる(写真はApple IDでログインした場合)(写真=右)

 アプリ内に「旅行前にやること」「現地でやること」といった説明が表示され、これらの情報を画像として保存させる導線もある。そうすることで、現地で通信がつながらない状態でも焦らず通信の設定ができる。さらにトリファでは、24時間有人の日本人によるサポートも展開しており、日本人が安心して利用できる環境を作っている。

 現時点でトリファのユーザー層は20代後半の女性が最も多いのだという。これは、InstagramやTikTokなどのSNSで、インフルエンサーを使ったマーケティングに注力していたことが大きいそうだ。今回、テレビCMを打つことで、「30〜40代の男性にも使っていただきたい」と嘉名氏は期待を寄せる。

 若い女性も違和感なく使えていることを示すエピソードとして、嘉名氏は「ユーザーさんの中にはトリファのことをeSIMのサービスではなく、Wi-Fiにつながるサービスだと思っている方もいる」と話す。「アプリをインストールして、ポチポチ進めていけば、勝手につながるようなサービス」だと認識している人が多いそうだ。「eSIMをブラックボックス化させても成り立つようなユーザー体験を提供していることが、強みだと思う」(同氏)

 ITに詳しくないユーザーでも簡単に使える工夫が功を奏し、App Storeでは平均4.6点、Google Playでは平均4.5点という高いレビュー点数を獲得している(2025年7月14日時点)。今後海外への渡航者がさらに増え、トリファの認知が進むことで、日本でのeSIM普及率が高まることは間違いないだろう。

トリファ Google Playでは平均4.5点の高評価。簡便さと高い通信品質、丁寧なサポートが高評価につながっているようだ
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