KDDIと沖縄セルラー電話が提供するauの5Gサービスが、国際的な通信品質調査で世界トップクラスの評価を獲得した。英国の調査会社Opensignalが2025年9月30日に発表した「5Gグローバル・モバイル・ネットワーク・エクスペリエンス・アワード2025」において、全6部門のうち3部門で世界1位となった。
同アワードは世界各国の通信事業者を対象に利用者の通信体感を分析・評価するもので、今回KDDIは、ネットワークへの接続の安定性を総合的に評価する「5G信頼性」部門で世界1位を受賞した。動画視聴やWeb閲覧、音声アプリでの通話といった日常的な利用シーンにおいて、通信が中断することなく安定してタスクを完了できる能力が特に高く評価された。
加えて、利用者の体感が重要となる「5Gゲーム・エクスペリエンス」および「5G音声アプリ・エクスペリエンス」の部門でも世界1位を獲得。さらに、動画の画質や読み込み時間などを評価する「5Gビデオ・エクスペリエンス」部門でも世界5位に入るなど、幅広い分野で世界水準の品質であることが示された。
KDDIでは、5Gの高速・大容量通信を実現する主要な周波数帯「Sub6」の基地局4.1万局を展開しており、この数は国内最多となっている。さらに、Sub6が利用可能な全てのエリアで、コア設備から基地局まで5G専用の技術で構成される次世代サービス「5G SA」を提供している。この5G SAサービスは、より快適で安定した5G通信を可能にするもので、7月にOpensignalが発表した国内の5G SAにおける通信体感分析においても、auは全6部門で1位を獲得している。
auの5Gは国際的に高く評価され、「5G信頼性」部門で世界1位を獲得した。動画視聴や音声通話、Webの閲覧で中断なく高品質な体験を提供した点が評価された。また「5Gゲーム・エクスペリエンス」「5G音声アプリ・エクスペリエンス」でも世界1位、「5Gビデオ・エクスペリエンス」では世界5位を受賞し、総合的な優秀性が認められたKDDIと沖縄セルラー電話は、鉄道路線や商業地域といった生活動線のエリア整備を進める一方、光回線の敷設が難しい山間部や屋外イベント会場などでは、車載型・可搬型基地局や衛星通信サービス「Starlink」を活用し、非日常の場面でも快適な通信環境を確保する。
また、混雑時の通信を安定させる「au 5G Fast Lane」や、衛星とスマートフォンを直接つなぐ「au Starlink Direct」といった先進的なサービスも展開しており、「日常から非日常、空が見える場所ならどこでもつながる」という体験の実現を目指していくとしている。
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