中国では10月にスマホの新機種ラッシュを迎える──“独身の日”の大セールで最も売れたメーカーは?(1/2 ページ)

» 2025年12月18日 06時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 2025年10月、中国では19機種のスマートフォンが発売されました。そのうち16機種がハイエンドモデルです。実に2日に1台、高性能なスマートフォンが登場したことになります。ちなみに2024年の同時期にも、ほぼ同じぐらいの製品が登場していました。中国で最もスマートフォン熱の高まるのが、この時期なのです。

photo vivoの「iQOO 15」。10月は中国で2日に1台のペースでハイエンドスマホが登場

 これは例年10月中旬から11月11日にかけて行われる、中国の独身の日「双11」セールに向けて、各社が新製品を投入するためです。ちなみにXiaomiは9月末にもハイエンドモデルを3機種も出しており、それを加えると、とんでもない数の新製品が約1カ月の間に登場しました。

photo 双11は各メーカーにとって重要なセール期間だ

 双11は、もともと2009年に中国EC大手のアリババ(Alibaba)が秋の消費喚起として始めたものですが、今では毎年恒例の大行事になっています。

 ここ数年は新型コロナのパンデミックの影響や、中国国内の景気減速により、各ECサイトは11月11日セールの売上高を公表しなくなっています。とはいえ、1年で最も消費が盛り上がる時期であることは間違いありません。

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2025年12月19日 更新
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